J1清水エスパルス大熊GM、来季新監督ロティ―ナ氏の定評「守備的」に異議あり!「攻撃の練習も多い」
大熊GMは2019年までJ1セレッソ大阪の強化を担当し、今季までC大阪を率いたロティ―ナ氏とは信頼関係にある。その背景も含めて、「苦しい時期も共にした監督で、以心伝心のところはありました」。今回のオファーについても「声を掛けてくれてうれしい」と言われ、受諾に至ったという。そして、ロティ―ナ氏の特徴については「守備的という人もいますが、勝つためのコレクティブ(組織的)なサッカーをするところがすごいと思います。攻撃の練習も多くて、相手にボールを渡さないことを哲学にしているので、我々が目指すサッカーにふさわしい人です」などと説明した。
ロティ―ナ氏は、スペイン1部リーグのセルタ、エスパニョールなどを指揮。2017年、2018年はJ2東京ヴェルディをJ1参入プレーオフに導き、J1C大阪の監督を務めた2019年は5位、2020年は4位と結果を残した。指導者としての実績は申し分ないが、大熊GMはロティ―ナ氏の育成力も注目しており、「C大阪時代、いろんな選手が伸びるところ見てきました。近くでまざまざと。チームを作っていくと同時に選手が自信をつけていくところも、(招へいの)大きな要因です」などと語った。
ピッチ上で戦うチームとしては、1月15日の新体制発表会見から来季に向けての本格的な動きが始まる。しかし、大熊GMは「オリンピックがあって、過密日程が予想される上でコロナへの対応もあるので、チーム力よりクラブ(会社)力が求められてくる」と覚悟を口にした。1年前は、オーストラリア出身のクラモフスキー氏を招へいして「超攻撃的サッカー」を打ち出し、今季16位と低迷したが、クラブとしての目標は変わらず「優勝とACL出場権の獲得」。求められるのは多くの勝利で、大熊GMは「うまいチームより、怖いチームなることが重要」との方向性も示した。