土石流で全壊・半壊の建物は市が解体・撤去 児童は臨時のスクールバスで別の小学校へ 静岡・熱海市
7月、大規模な土石流の被害を受けた静岡県熱海市伊豆山では、きょう19日も捜索活動が続いています。
白鳥衛記者:「午前10時過ぎの熱海市伊豆山です。けさ雨が降った影響か現在は蒸し暑く感じます。またきのうと比べると、重機の数やトラックの出入りが多く感じますが、いまだ4人の行方が分かっていません」
先月、大規模な土石流の被害を受けた伊豆山地区では、天候が回復する中、捜索活動が続けられました。これまでに死者は23人、依然4人が行方不明となっています。
土石流によって損壊した建物については、市が解体、撤去することが決まりました。対象者はり災証明書によって、全壊や半壊とされた住宅のほか、事務所や店舗にも適用されます。既に自費で建物を撤去した人についても、費用の一部が返還されるということです。市によりますと、来月中には受付を開始し、12月末まで申請を受け付けるということです。
被災地の児童は別の小学校で授業
また、休校していた伊豆山小学校について、2学期からは新たな動きが。
白鳥衛記者:「熱海市にある伊豆山小学校です。こちらの建物は土石流が発生してから、避難所などに使用され、一時臨時休校となっていました。こちらの生徒は夏休み明けの2学期からは別の小学校
で授業を受けるということです」
発災後、校舎が使えず、児童たちはこれまで市内2カ所の施設で授業をうけていましたが、2学期からは泉小学校の教室を使用することが決まりました。熱海市教育委員会によりますと、伊豆山地区内に臨時の停留所を数カ所設置し、泉小学校までスクールバスを運行するということです。