道路にオフィス? 1車線規制して飲食スペース…だれでも自由に使える空間に 静岡・沼津市で社会実験
JR沼津駅の高架化事業が進む静岡県沼津市で、駅周辺の活性化につなげる社会実験が始まっています。キーワードは道路でのんびり。一体どんな取り組みなのでしょうか。
中心市街地再開発を視野に交通への影響を検証
三浦徹記者:「沼津駅南口です。このすぐ近くに誰でも利用できる新しい空間が誕生しました」
道路に並べられた机や椅子。リモートワークでしょうか、すぐ横を車が通る中、パソコンを開く男性も。
4月、沼津市で始まった社会実験。沼津駅南口の商業施設前の県道1車線およそ110メートルを車が走れないよう規制し、飲食スペースなど誰もが自由に使えるようにしました。
その名も「OPEN NUMAZU」。将来的に沼津駅が高架化され、中心市街地が再開発されることを視野に、市が策定した「まちづくり戦略」に基づいて始まりました。
街中の公共の場に市民がのんびりくつろぐことができる空間を生み出そうという試みで、実際の交通への影響などを検証します。
沼津市「車中心から人中心の空間に再編」
沼津市まちづくり政策課 高島晃一課長:「沼津駅周辺を車中心から人中心の空間へと再編することによって、人がいごごちよく過ごせる場所ですとか、あるいは快適に回遊できるような場所にしていきたい」
会場では近くの飲食店などが日替わりで出店していて、弁当やパンなども売っています。この日もランチを買う行列ができていました。
市民は…
道路に作られたくつろぎ空間。市民の反応も上々です。
沼津市40代:「開かれてる感じがして、道路でもお食事とかできそうで、最近外に出てもあまり楽しいことがないので、こういう空間があるとみんなも楽しめると思います」
三島市30代:「すごいおしゃれで地元、沼津なんですけどこんなに盛り上がってると思わなくて、凄い素敵です。気になっていたお店が出店してたんで、いち早く来ました」
沼津市70代:「友人をちょっと誘って、この雰囲気でのんびり空を眺めながらおしゃべりできたらいいかな」
この社会実験は27日までの午前8時から午後8時まで行われています。