飛龍高校相撲部50年の歴史を誇る全国屈指の強豪を率いるキャプテンは…2年生の女子部員 静岡・沼津市
誕生しました。キャプテンに選ばれた理由や日本一にかける思いを取材しました。
「ぶつかりげいこ」
激しいぶつかり合い。
ここは、沼津市の飛龍高校相撲部。
およそ50年の歴史があり、数多くの大相撲力士を輩出しています。
その中に、ひとり。
「ぶつかりげいこ」
唯一の女子部員、2年生の武井陽奈さん。
全国屈指の強豪校を率いるキャプテンです。
1年の秋と2年の春に、社会人も参加する全国大会で3位になった実力の持ち主です。
武井陽奈さん:
「相撲って勝ち負けがはっきりしていて引き分けがないので楽しいです」
兄は熱海富士関
熱海市出身の武井さん。
3歳上の兄は去年の大相撲九州場所で新入幕を果たした熱海富士関です。
小さいころから、体を動かすことが大好き。
野球に、柔道、いろんなことに挑戦しました。
そして選んだ相撲。
小学校4年生のときに始めました。
兄がしていたわんぱく相撲の地区大会に参加し、いきなり優勝。
おととし、兄も通った飛龍高校に進学しました。
教室・授業
普段はスポーツコースの生徒たちが集まるクラスで授業を受けています。
「友人と楽しく会話」
武井さんにとって同級生との会話も大切な時間。
教室では笑顔が絶えません。
同級生:
「明るいクラスのムードメーカーです。本当面白いです。運動神経いいので体育とかでもスーパープレーしてくれます」
同級生:
「体育の時間でジャージのポケットから英単語帳出してきて、サッカーの試合中に英単語読み始めたりしています」
相撲部 練習場
昼休みが終わると、相撲部の稽古場へ。
(Qスイッチ入る瞬間ってあるんですか?)
武井さん:
「着替えてテーピング巻いたらへんから結構やる気出ます」
転機となったのは、去年8月の新キャプテンの発表でした。
武井さん:
「自分の名前呼ばれて嘘ついているかと思ったんですけど本当で。最初はびっくりしました。女子がやることはないだろうと思っていたので」
栗原大介監督:
「実力もそうですけど稽古に対する姿勢とか周囲を見られる視野の広さとか、そういうところですね。あとムードメーカーであるという」
他の部員は…
(Q女子が主将になると聞いて驚いた?)
男子部員:
「いや、なると思っていたんで。『やっぱりか』みたいな」
男子部員:
「自分たちがヘラヘラしているときに『しっかりやって』と叱りながら言ってくれます。ダントツで一番しっかりしています」
去年の夏以降、出場した大会はけがなどもあって1回戦や2回戦負けが続いた武井さん。
次の大会に照準を合わせています。
武井さん:
「4月に全国大会があるのでそれで優勝して世界大会に出ることが高校入ってからずっと目標なので。」
「絶対に優勝します」