衆院解散…17日間の「短期決戦」へ 静岡3区は一騎打ち、5区は全国屈指の注目区 静岡県

 国会では14日、衆議院が解散となり、19日公示、31日投開票で衆院選が行われる事になりました。静岡県内の各陣営も選挙モードに入っています。

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根方ゆき乃記者:「衆議院が解散しました。失職した県内の前職たちはこれから地元に帰り、本格的な選挙戦に突入します。解散から投開票まで17日間という、異例の『短期決戦』が始まりました」

 こちらが、県内8つの小選挙区の立候補予定者を、政党別にまとめたものです。県西部の3区、7区、8区が、自民党と立憲民主党の一騎打ちとなる見通しです。

静岡8区は一騎打ち 

 衆議院解散のあと、本会議場から出てきた8区の2人を直撃しました。

自民党 前職 塩谷立氏 (71):「これは戦う以上、しっかり一騎打ちで戦うしかないと思っているが、共産党が加わるというのは、本当に日本のためにいいのかという基本的な考え方の対立も生まれてきたと思う。厳しいですよ。数の上でも、過去の票からしても、むこうが統一候補となれば、非常に厳しい状況。本当に国のことを考えたら共産党と一緒になることが数のことだけではなくて、いいのかということは、有権者もしっかり考えてもらいたいと思う」

立憲民主党 前職 源馬謙太郎氏(48):「解散の国会も初めての経験で、これから戦いになるんだなと改めて実感した。全国的に党の方で一対一の構図になったら勝てる選挙区について、一対一の構図を作るということをしたとい聞いている。その一つに静岡8区が選ばれたのであれば、やはり、より身を引き締めて勝てるように全力で戦っていきたい。多くの届いていない国民の声をしっかり届けられるように、その代表になれるように頑張っていきたい」

静岡3区も一騎打ち

 磐田市や掛川市などの静岡3区も一騎打ちの構図です。

自民党 前職 宮沢博行氏(46):「立憲と共産の選挙協力が相当進んでいるようだが、これは本当に政権選択だけではなく社会体制そのものの選択になってくると思う。だから、共産主義対自由主義を選ぶ選挙、私はそういうふうに思います。短期決戦じゃないです。6月中旬に国会が閉じたわけで、もう4カ月間全力で走ってますから。その最後の時間はちょっと少なくなってしまった。4カ月ということに比べるとそれは微々たるものだと思う」

 元職の小山展弘氏は、磐田市で解散のニュースを聞きました。

立憲民主党 元職 小山展弘氏(45):「9年間の自民党政権を問う解散。これまでの自民党政権の実績、姿勢、そういったもの全てを問う解散ではないかと思っている。私はずっと浪人中で地域を歩いたり、現場の声を聞いた。私は『富国有徳の国づくり』ということで、緊張感のある与野党伯仲の政治状況を作って、国民の痛みや思いに寄り添える、そういう政治にしていくために、しっかり頑張っていきたい」

静岡5区は全国屈指の注目区

 そして、富士市や三島市などの静岡5区は、全国屈指の注目区です。

 初めて無所属で戦う細野豪志氏は、衆議院解散のあと、その足で新幹線に乗り込み、地元に入りました。

無所属 前職 細野豪志氏(50):「もう任期満了解散ということでいいんじゃないでしょうかね。文字通り4年間やり切りましたので。外交安全保障は現実的にやりたい。これは立憲民主党のいまの立ち位置、共産党と組むという立ち位置ではどうしても実現できません。しっかりと選挙戦を通じて訴えていきたいと思います」

 一方、国会前で取材に応じた自民党の吉川氏は…。

自民党 前職 吉川赳氏(39):「やはりこれは新型コロナウイルス対策危機突破解散ということだと思います。この自民党、与党候補として、訴えを強く続けて参りたいと思う。いま岸田政権で掲げている所得の分配ということ。特にうちの選挙区というのは、中小企業もあり、大きな製造業とも混在をしている。まさに静岡県東部地区にとっては、最も重要なことだと思っているので、それにより多くの方が豊かさを享受できる、そういったことを訴えていきたい」

立憲民主党 新人 小野範和氏(48):「リスタートお待たせしました解散という感じですかね。いよいよ、お待たせしました。変わっていきます。変えていきます。再生、リスタートしましょう。それを訴えていきたい。いま、静岡5区で保守系の現職2人に対して わたし 非自民の立場で戦っていきます。生活者の立場、働く人の立場で政策を訴え実現していくのが、私だけの役割だと考えている。それを実現するために頑張っていく」

 また、静岡5区には諸派・新人の千田光氏が出馬を表明していて、世界平和の実現や税の簡素化などを訴えています。