「20年来の付き合いだが、彼らしくない」 五輪組織委・森会長の発言で静岡県知事

 9日午後2時から定例会見を開いた静岡県の川勝平太知事、国内外で波紋を広げているあの問題についても言及しました―

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川勝知事:「森喜朗氏とは20年来の付き合いがある。今回の発言は森喜朗氏らしくないと思いました。きわめて不適切ですので、さっそく、すぐに気付いて撤回して謝罪したと受けとめている。女性蔑視する人ではないということは、私の知る限り、20年来、長い付き合いをしてきた1人して、どこに出しても恥ずかしくない方と思っている」

 本来の森会長は、女性蔑視をするような人物ではないとした川勝知事。

この問題をめぐって、きのう自民党の二階幹事長は。

二階幹事長:「今後、そうした発言・行動に対して十分ご留意なさると聞いているから、私は『撤回した』ということで、いいんじゃないかと思っている」

 二階幹事長は、森会長が発言を撤回したから問題ないとの認識を示しました。しかし、森会長の発言後、大会ボランティアを辞退する人は400人近くに上るなど、影響が広がっています。

 辞任を求める世論も高まっている中、森会長の進退について、川勝知事はどのように考えているのでしょうか。

川勝知事:「(森会長は)慰留されて今のポジションにいる。今、針のむしろの上にいるようなところだと思うが、我を通す人ではないと思う」

Q.本人が身を引こうとしても、周りが慰留するぐらい資質ある人ということか

川勝知事:「組織委員会の中で、あれだけ長年頑張ってきた。本人の意向とは関わりなく、今のポジションは余人を持って代えがたいとなっているのではないか」

 川勝知事は森会長の代わりとなる人物がいないため、辞めたくても辞められないのではないかとの見解を示しました。一方で、記者からは知事の発言についてこんな指摘も。

Q.(過去に森会長は)子どもを作らない女性が自由を謳歌して、年をとって、税金で面倒を見るのはおかしいというような女性蔑視の発言もあるが、これまでも数々の問題発言を繰り返しているので、知事の言う相手への尊敬がある人というのとは、だいぶズレがあると思うが?

川勝知事:「片言だけであれば、そういう捉え方がある。あの方は座談の名人。また話術も長けている。相手をみながら、ちょっとしたユーモアのつもりで言葉が過ぎるというのが欠点。ですから、欠点だけが針小棒大になると、何か一般化されると、女性蔑視という一般化になるのではないかと思う」