【新型コロナ】4人に3人が…急速に進むオミクロン株への置き換わり 静岡県担当者は市中感染が起きていると推察

 静岡県でもオミクロン株への置き換わりが急速に進んでいます。

新規感染者の4人に3人はオミクロン株の可能性高く

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事(7日):「73.8%、ほぼ74%。4人に3人がオミクロン株の可能性が高い。現在の感染者の急増もオミクロン株の方の増加が著しいためだと考えています」

画像1: 新規感染者の4人に3人はオミクロン株の可能性高く

 すでに全国的に突入したとされている第6波。その特徴は何と言っても、急激な感染拡大のスピードです。

 県内で9日までの直近1週間に確認された新規感染者は415人。その前の1週間の21人と比べると、19.8倍と“過去最大・最速”の急拡大となっています。

画像2: 新規感染者の4人に3人はオミクロン株の可能性高く

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事(7日):「このスピードは過去最速。波の立ち上がりでは過去最速。第5波の一番新規感染者が多かった675人、8月19日の周辺までのですね、その前の1週間と比較して、こういった2倍ぐらいまでの増加スピードだった。それだけ感染力が強く、急激に市中に感染者が増えてきているという状況で、それがオミクロン株の能力であるというふうに考えている」

評価レベルをレベル2の「警戒強化」に引き上げか

 現在、県内の感染状況は国の評価レベルで「維持すべき」とされるレベル1です。県はこの爆発的な感染状況が続けば、今週にはレベル2の「警戒強化」に移行せざるを得ないとしています。

 レベルを判断するために重視されるのが医療体制の指標です。県内の病床使用率はきのう時点で8.3%(入院 36人/435床)、重症病床では0%となっていますが、じわじわと増加しているのが宿泊療養施設の入所者です。重症化しにくいとされるオミクロン株の広がりで需要が増しているとみられ、県全体で101人が入居、使用率は11.6%となっています。

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事(7日):「医療提供体制が今はそんなに大きな問題ではないので、感染者が多いからただちにまん延防止等重点措置になるとは現時点では分からない。感染者数の急激な増加と医療提供体制の双方をよく見ながら、レベル2になったらどうするか総合的・機動的に検討する」

県は「市中感染が起きていると」と推察

画像: 県は「市中感染が起きていると」と推察

 9日に全国で確認された感染者は8249人。2日連続で8000人を上回り、一週間前と比べて14倍に増加しました。沖縄・広島・山口の3県では、9日からまん延防止等重点措置の適用が始まりました。期間は1月31日までです。

 一方、2日連続で1200人以上の感染者が確認されている東京都では、すでに市中感染が起きていて、オミクロン株の割合が75%を超えています。

 これまでに静岡県内での市中感染による感染者は確認されていませんが、県の後藤参事はすでに市中感染が起きていてもおかしくないとの認識を示しています。

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事(7日):「市中感染が起きている県では、たどれない感染者がいるとなれば市中感染となるので。他の地域で出た瞬間に広がっている」

Q.県内でも市中感染が起きていると推察するのか

A.「もちろん」