「ランドセル商戦」ピーク…入学1年前にピークとなるそのワケとは 品ぞろえは88色…最近のトレンドは 静岡市

 先週ピカピカのランドセルとともに入学を迎えた新一年生。しかし、ランドセル販売店には多くの人が!

画像: 「ランドセル商戦」ピーク…入学1年前にピークとなるそのワケとは 品ぞろえは88色…最近のトレンドは 静岡市

池田屋静岡店 池田将人店長:「今ちょうどピークに入りだしたところ」

ランドセル商戦は今がピーク? 背負うのは“来年の”新1年生です!

保護者:「慌ててやり始めた感じです」
保護者:「早くいかないと、自分の好きな色選べないと聞いていたので。早めに動いています」

 今いかないとお気に入りのランドセルが買えない? 驚きの最新ランドセル事情とは?

来年4月に向け「ラン活」スタート

画像1: 来年4月に向け「ラン活」スタート

 花柄に、ティアラのような刺繍。一面にずら~~っと並んだランドセル。これを背負うのは…

親:「来年1年生になるんで…」

Q.入学はいつ?
A.「来年の4月」

 子ども達が背負うのは『来年の4月』。静岡市内では先週入学式を終えたばかりですが…。

親:「ラン活」
親:「娘のラン活をしに」
親:「きょうはラン活しにきました」

 ラン活とは、新1年生になる我が子のランドセルを購入するため、情報を集めたり、展示会や店をまわったりすること。早くもこの「ラン活」が来年の4月に向けて過熱しているのです。

画像2: 来年4月に向け「ラン活」スタート

毎年1カ月ずつ早くなる

 9日の土曜日、静岡市のツインメッセで行われていたのは、来年の新小学1年生に向けたランドセルの展示会。奈良県を拠点に70年以上ランドセルを販売している「鞄工房 山本」が手作りランドセルを展示しました。

愛知県 母:「ランドセルが決まっちゃえば、ホッとはしますね。あと学校の準備もばたばたと始まるので、とりあえずランドセルだけでも早いうちにという感じ」

静岡市 30代父:「一気にワクワク感が広がりました。1年後はこうやって背負って小学校行くんだなぁと思うと、感慨深い部分もありますね」

 様々な色や形。好きなランドセルを親子で選ぶ楽しさは格別ですよね。そんなランドセル、購入の時期は一昔前まで、「お盆」の時期が定番だったといいますが…。

画像: 毎年1カ月ずつ早くなる

鞄工房山本 宮崎俊介さん:「今年は1月から弊社も販売をさせてもらっていたので、大体年明けたところから今年はスタートしたのかなという印象がある。毎年少子化ということもあって、子どものためによりよいものをという考えが強いのかなという印象を受けているけど…」

 毎年およそ1カ月ずつ早くなっていて、ここ数年間で「入学1年前」からランドセルを準備するのが当たり前になってきているといいます。夏を前に人気モデルが完売してしまうことも、準備の前倒しに繋がっているそうです。

 この「1年前から」というスピード感に戸惑う保護者も…

湖西市 50代祖母:「こんなに早くなきゃいけないのっていうのは確かにまだね。娘の時には本当に秋口ぐらいから買ったような思いがあるんですけど」

富士市 30代母:「4月に決めちゃって、まだ1年くらいあるのに好みとか変わったりするかもしれないから不安もあるけど」

今年のトレンドは「ジェンダーレス」

 期待と戸惑いの中、着々と進んでいるラン活。静岡の老舗ランドセルメーカーの池田屋でも、今まさにピークを迎えているといいます。今年のトレンドを聞いてみました。

画像: 今年のトレンドは「ジェンダーレス」

池田屋静岡店 池田将人店長:「やはりジェンダーレスとか、以前に比べて、男の子、女の子の色の垣根がなくなってきたかなっていうのは、非常に強く感じている。女の子でもグリーンとか紺とか、男の子でも淡い色を選ばれる子どもも多くいる」

品ぞろえは88色

 池田屋ではジェンダーレスに対応するため、様々なランドセルを販売しています。今年用意した色の数は一体何色でしょうか。なんと…。

池田屋静岡店 池田将人店長:「今年は全88色という形になります」

Q.増加傾向にある? 
A.ここ数年は増えてますね。

 なんと、色の数だけで全88色! かつては「男子は黒、女子は赤」というのが一般的でしたが、今では子どもが本当に好きな色を買い求める客が多いといいます。

人気のランドセルは…

 男の子に人気だというのが3つ。黒をベースに、ブルーやゴールドのステッチが施されています。

画像1: 人気のランドセルは…

池田屋静岡店 池田将人店長:「毎年根強い人気で1番ですね。ブルーに水色の縁を付けたものが今年レギュラー化したカラーがあるけど、結構好評いただいている」

 そして、女の子に人気だというのが、「パステルカラー」。ミルクにミント、そしてラベンダーなど、中間色が売れ筋だといいます。

画像2: 人気のランドセルは…

池田屋静岡店 池田将人店長:「女の子はいろんな色に分散していて、淡い色が最近はよく出ている。キャメルも定番化していて、毎年多くの女の子に選んでもらっている」

ランドセルの軽量化

 そして、これまでに引き続き進んでいるのが、ランドセルの軽量化です。小学生用の教科書のページ数は年々増えていて、その重さもこの15年でおよそ2倍に増加。さらに、パソコンやタブレットを持ち運ぶ機会も増えたため、ランドセルの大きさは拡大しつつも、軽量化が進んでいるといいます。

 ランドセルを選ぶポイントの多さに保護者からは。

親:「選ぶのが大変。どれもよく見える」
親:「親も子どももすごい迷ってしまって、毎日子どもも言うこと違うので、欲しい色が。前回は水色。きょうはさっきからコロコロ変わっているので、最終的にピンクがいいといっていたけど、さっきまでは水色。目移りばっかりしちゃって全然決まらないです」

 「子どものために、より良いものを」という親心から、加速しているラン活。来年の入学に向けた熱い戦いがピークを迎えています。

       (4月14日放送)