疲労による遭難の防止に…富士山9合目にオープン 日本一〝高い〟整体

 富士山登山シーズンも終盤を迎えましたが、29日も多くの登山客でにぎわっています。そんな中、オープンした日本一〝高い〟整体とは?

画像: 疲労による遭難の防止に…富士山9合目にオープン 日本一〝高い〟整体

 こちらは29日朝、静岡県裾野市から見た富士山です。標高3776メートルの山頂まで、くっきりと見ることができました。

須走口5合目には多くの登山客が…

画像1: 須走口5合目には多くの登山客が…

 標高2000メートルの須走口5合目では、国内外からの多くの登山客が、山頂に向かっていました。

大阪府からの登山客 60代
Q:どうですか意気込みは?
A.「無事頂上まで着けるかどうか、ちょっと不安を持ちながら、頑張って登るつもりです」
Q:今年初めて?
A.「富士山は生まれて初めてです」

東京からの登山客 50代:「とにかく、無事に登れればいいなと思うばかりで、高山病とかもよく聞きますし、足がつったりとか、何事もなく登りたいという、ただただそれだけです」

画像2: 須走口5合目には多くの登山客が…

 午前8時を過ぎると、山頂で「ご来光」を見た登山客が、須走口に戻ってきました。

下山した人 東京からの20代会社員
Q:登られていかがでした?
A.「上りはそこまできつくなくて、朝日に間に合って、きれいな朝日を見られたんですけど、下りがきつかったです」

下山した人 愛知からの50代女性
Q:頂上まで行ってご来光まで見られてどうですか?
A.「感動しました、一生のいい思い出になりました」
Q:また登ってみたいですか?
A.「いや、今後は下から眺める感じでいきます(笑)」

須走口5合目の山小屋では…

 須走口5合目にある、食事や宿泊ができる山小屋では…。

画像1: 須走口5合目の山小屋では…

山荘菊屋 渡辺昇さん:「営業成績とすると、コロナ前の8割ぐらい。まだ完全に戻ったという感じはしませんけれど、それでもコロナの後の3年から比べたら、全然活気が出てきて非常にうれしいですね」

画像2: 須走口5合目の山小屋では…

 環境省によりますと、今年の開山日から7月17日までの登山者数は、静岡・山梨の4つのルートを合わせて、およそ4万2000人。コロナ禍前の2019年と比べ、およそ40%増加。過去10年では、2017年に次いで2番目に多くなっています。

9合目にある整体…酷使した足の裏をほぐし

 そんな富士山の富士宮ルート、9合目にあるのが万年雪山荘。頂上までは、あと1時間ほどの場所です。この山小屋に入って、奥に進むと、見えてきたのは、整体用の施術台です。

画像1: 9合目にある整体…酷使した足の裏をほぐし

 標高3460メートル、日本一の高さにある整体がオープンしたのです。

 この日も、山頂を目指すお客さんがやってきました。酷使した足の裏をほぐすと…この表情!

整体師「強さ どうですか?」
客「気持ちいいです」

 コースは10分間・3000円から。外国人のお客さんも多いといいます。

画像2: 9合目にある整体…酷使した足の裏をほぐし

整体師「強さはどうですが?」(英語)
客(外国人)「ちょうどいいです」(英語)

目的は疲労による遭難の防止

 去年は3日間限定で、今年は2か月間の本格営業となった富士山の整体。その目的は、疲労による遭難の防止です。

画像: 目的は疲労による遭難の防止

SMILE CREATE GROUP 伊藤賢治代表取締役:「ふくらはぎとか足裏のコースが人気です。下りのときに下半身 脚の疲れが 疲労がたまって、それで前のめりにこけてしまうと、けっこうな大きな事故につながるので、そういったものを予防したい」

 九合目の整体師は、現在1人で1日10人程度の客が訪れるといいます。来年以降の営業については…。

SMILE CREATE GROUP 伊藤賢治代表取締役:「皆さん、けっこう感動というか、すごく喜んでいただいている。今のところはすごく反響をいただいているので、できたら来年もバージョンアップ・パワーアップしてチャレンジしたいと思います」