制限ないGWは3年ぶり　期待と不安が入り混じる行楽地、交通機関…　静岡県内の表情は

9年目を迎える大井川鉄道の「トーマス号」

島田市の大井川鉄道新金谷駅。出発準備は万端！おなじみ、「トーマス号」です。大井川鉄道でのトーマス号の運行は９年目、今年ははじめてゴールデンウィーク初日のあすから運行を始めます。きょうは地元の園児などが招待され一足早くトーマス号での旅を楽しみました。

子どもたち：（Ｑ：トーマス好きな人？）「はーい！」「初めて乗るのでうれしい」

大井川鉄道広報担当
山本豊福さん：「ＧＷからトーマスを始めます。９月までの長い期間やるので、ぜひ大井川に足を運んで、トーマスから大井川の素敵な景色とか　川根茶の茶畑を見て楽しんでいただければ」
ゴールデンウィーク中でも予約に余裕がある日もあるということです。富山スカイラインのいち

富士山スカイラインの一番乗りは…

　一方、こちらは富士山スカイライン。作業員がクレーンを使ってガードレールをゆっくりと動かします。富士宮口２合目から５合目までの全長１３キロの富士山スカイラインは、冬の間、積雪のため全面通行止めとなっていました。表示板が「通行止め」から切り替わり…。午前１１時、通行止めが解除。今年の一番乗りは掛川市から来たこちらの方。朝９時に並んでいたそうです。
掛川市から来た利用客：「一番になりたいと思って気持ちがいい。最高です」

こちらの方は、遠く浜松市から。
利用客：「毎年ここに来れることが良いこと。雲海を見たい」

県富士土木事務所維持管理課
佐野光政課長：「ＧＷまでに開通できたこと、皆さんに楽しんで頂けることを喜んでいる。５合目までは除雪も終わっているので、雪に関しては心配ない。　今後の気象状況によっては、降雪や路面の凍結があるので十分注意して通行してほしい」

富士山スカイラインは当面の間、夜間は通行止めとなる予定です。

　一方、東名高速静岡インターでは、県警交通機動部隊の出発式が行われました。交通量が増える大型連休中、県警は高速道路や一般道路での取り締まりを強化します。ヘリコプターを使って上空からあおり運転やスピード違反などを監視、地上のパトカーと連携します。県警によりますと、去年のゴールデンウィーク期間、高速道路では８９件の事故が発生。しかし、新型コロナが流行する前の３年前は、去年のおよそ２倍だったということで、制限のない今年、交通量の回復が事故に繋がる恐れもあり、県警は、注意を呼びかけています。

県警高速隊
岡澤尚浩副隊長：「久しぶりに長距離運転するというドライバーの方もいると思いますが、高速道路における速度違反は重大事故や交通流を乱す原因となりますので、道路を利用する全ての方が交通ルールを守るという意識を持って運転していただきたい」

県内有数の観光地・熱海は

そして県内有数の観光地・熱海。

桜井健至記者：「午後１時、熱海駅前に来ています。こちらの商店街ではＧＷ前ですが、買い物を楽しむ親子連れの姿が見られます」

東京からの観光客：「コロナだったんで人少ないかなと思って来たんですけど、電車も混んでましたし。まだＧＷの１日前ですけど、人いっぱいいるんでびっくりしてます」

　３年ぶりとなる制限のないゴールデンウィーク。商店街の人からは期待と不安の声が…。
磯也ひもの店
小林雄人社長：「上が飲食をやっていて、ＧＷ中に予約は入ってきているので、いい感じにはなっている。ただ、１階の物販はフタを開けてみないとわからないですね」

熱海シュークリーム
清水美代子店長：「ニュース見ていると、新幹線の乗車率や宿泊者数が上がっていると聞いてるので、例年と比べたら多くのお客様に足を運んでもらえるのかなと思う」

　コロナ禍出迎える３度目のゴールデンウィーク、市内の宿泊施設からはこんな声が…。

ニューとみよし　
富岡篤美社長：「ＧＷがトラウマで、最初のＧＷが創業以来初めて休館という経験をしまして。去年もやはり感染が広がって思うような営業ができなかった。（今年は）大型の１０連休ですから、その期間かなり予約が入っている」