土砂流出でたびたび国道が通行止めに、鉄道に影響の恐れも 放置された違法盛り土…所有者に代わり県が対策工事 静岡・島田市
大雨などによって、度々道路にまで土砂が流れ出していた静岡県島田市の採石場跡地について、県は行政代執行で対策工事を行うと発表しました。
島田市福用の採石場跡地には、違法な盛り土が放置されていて、今年度は5回、国道にまで土砂が流出し、通行止めが発生しています。県は、近くの鉄道などにも影響が出るとして、土地所有者である「福用産業」に対策を取るよう15日付で措置命令を出しましたが、事業者は倒産していて行政代執行で対応することを決めたということです。
静岡県森林・林業局 浅井弘喜局長:「倒産していて、これ以上の手立てがないという中で、侵食の状況などを克明に調査したところ、緊急性というところが今一段高まったという判断をして今回の結論に至った」
工事費用は、事業者に請求します。福用産業の元社長とは連絡がとれていて、「原資がなくて申し訳ない。県の動きに全面的に協力していく」と話しているということです。
県は9月中旬以降に応急対策工事を行い、来年度以降に復旧工事を行う方針です。