人気のサクラエビかき揚げ店1年8カ月ぶりの営業再開 不漁やコロナの影響受け 静岡・清水区由比漁港
仕込み作業の従業員:「(サクラエビ)もう3年ぶりぐらいじゃない。うちに入らないですもん」「キレイでしょ。貴重なエビだよね。本当に」
新型コロナの影響でおよそ1年8ヵ月間休業していた「浜のかきあげや」。19日、待ちになった再開の日です。
Q、どうですか久しぶりのかき揚げは?
「腕が忘れちゃた。腕が忘れちゃて困るよ」
Q、コツとかあるんですか
「ちょっとなるべく平均にいくようには入れているつもりなんだけどね。あんまり、ペタペタ抑えないで」
久しぶりの作業に少し戸惑いながらも、従業員たちは午前7時から獲れたばかりのサクラエビの重さを計量器ではかったり、持ち帰り用のかき揚げを作ったりと、仕込みに追われていました。
高橋諒記者:「開店30分前となりました。お店の前には30人程の列が出来ています」
「番号札の順番にお並び下さい。前の方の番号をお聞きになって後ろお並べ下さい」
そして、午前10時にオープン。名物のかき揚げや生サクラエビ丼の注文が次々と入り、訪れた客は駿河湾のめぐみに舌つづみを打っていました。
横浜から来た客:「横浜から朝5時に出てきました。生エビいきます。うーん。歯ごたえもばっちりですね。もうたまらないですね。3年ぶり」
横浜から来た客:「まずは香りから。エビそのもの。サクサクです(ものすごい濃い味)」
客:「清水区(から)です。待ちに待って。さくさく音が聞こえますね」
客:「丼ぶりです。あとはこっちはかき揚げだけのを買って。息子が仕事しているので、夜に食べさせてあげる」
ピーク時の昼ごろには、100人近い行列が…。店では桜エビ15キロを用意していましたが、予想以上の売れ行きで急遽さらに15キロを追加。
不漁やコロナ禍が続く中、満足そうな客の顔を見て、漁協の担当者もひと安心です。
由比港漁業協同組合 購買課主任
出羽 義昌さん:「コロナに漁師さんなんかも、かからないようにということで、営業を中止していたという面もありますけれども。それがだんだんに減ってきたものですから、営業再開という形にしていますので。サクラエビ離れを、堪能しながら食べてもらいたいというのはありますよね」