静岡県内企業トップ約250人で賀詞交歓会 例年1300人から縮小…全員フェイスシールド装着、名刺交換は禁止
新型コロナの影響を大きく受けた県内経済を経営者はどのように見ているのか。
県内経済を立て直すためのキーワードを聞きました。
1年に1度、県内企業のトップらが集う賀詞交歓会。こちらは去年の様子です。
静岡商工会議所主催の会には例年1300人ほどが出席。
鏡開きや杯を交わし華やかに新年を祝います。
ただ、今年は様子が一変しました。
出席者は例年の5分の1ほどとなるおよそ250人に縮小され、揃って前を向いて着席。全員フェイスシールドを装着していて、重々しさが漂います。
●川勝平太知事
「静岡県における感染者の少なさは相対的なものではあるが、これは静岡県民の県民努力であるというふうに思っています」
●田辺信宏市長
「企業を担っている皆様方との官民連携を強化する中で、この国難に立ち向かい感染防止対策と産業経済活動の両立を、かじ取りをしていけるよう立ち向かってまいります」
国歌斉唱でも出席者は歌わず、音声が入った音源を流す形に。
恒例の会場内での名刺交換も禁止されました。
新型コロナの影響で大きな打撃を受けた県内経済。
感染拡大が続く中、コロナ禍の苦しい状況を打破するために必要なキーワードを聞きました。
●静岡商工会議所
酒井公夫会頭(静岡鉄道会長)
「中小企業を中心にまだまだコロナから出し切れていない状況がまだ続きますので、しばらくは厳しい時代が続くと思っています」
「改めるという改という字をキーワードにしました。働き方であったり、ビジネスモデルであったり、いろいろなものを見直さなくちゃいけない。アフターコロナの時代をどのように見直していくか、自分たちの事業をどのように見直してつなげていくかというのが非常に大事になってくると思います」
●静岡銀行 中村彰宏顧問
「ゆるやかに回復していくという流れを見ています」
「色々な意味で新しいものがこれから出てきます。新しい時代に即した解決、生活の仕方。そういうものを一人ひとりが考えていかなければならない。前向きにそう思っています」
●鈴与 高橋明彦副社長
「業種によって浮き沈みがあると思う。アベレージで行くとやはり少し下がるという」
「DXですね、デジタルトランスフォーメーション。リモートの世界になってきまして生活のパターンもすべて変わってきている。そういったものをすべてポジティブに動かすためにはDXを進めていくしかない」
●静岡ガス 戸野谷宏会長
「ワクチンでV字回復とまではいかないけども、それなりに戻るのかなって期待をしていたんですけど、少しその足取りが回復が遅くなると」
「問う。周りの変化が激しい時代ですので、そういうときだからこそ日々問いかけて頭を活性化させて成長していく。いろいろなことを学んでいくと。そこで色々な困難が克服できるっていうところにつながるんじゃないかなと」