21人に拡大…順天堂大学静岡病院が院内感染を認める 静岡・伊豆の国市
新たに、3人の感染が明らかになりました。
このうち1人は、順天堂大学静岡病院の患者です。
これでこのクラスターに関連する感染者は、21人に拡大しました。
この点について、県は先ほど会見を開き、院内感染を認めました。
● 県疾病対策課 後藤幹生課長 県庁・午後5時すぎ
「670例目(患者の感染者)は、先月21日の入院時にPCR検査を実施し、陰性が
確認されています、先月21日から30日の間に感染したと考えられるので、
その間院内にずっといらっしゃった、入院中ということなので、院内感染となる」
ただ、病院や県は、これまで一貫して、
患者に感染が広がる恐れは低いと強調していました。
●県会見 永井技監(おととい)
「患者も基本的にはマスクつけているし、この方たちも患者に接触するときは
マスクをつけて注意深く接しているということです」
にもかかわらず、なぜ患者への感染は広がったのでしょうか。
● 県疾病対策課 後藤幹生課長
「628例目の方と対面で1分ほど話をされたと聞いている、
記者)診察になりますか?
そこまでは聞いていません、確認していません。
この場面で感染したとは確定していません。」
順天堂大学病院に通院しているという女性は、おとといから病院に電話が通じず、
祝日にもかかわらず今日、直接、病院を訪れてみたのだといいます。
●伊豆の国市の女性
「患者さんとしても不安?」
「そうですね。不安どころじゃないですよ。
だから、あしたまた電話通じなければ、
また来て対処しなきゃならないですもんね。
だって私なんか遠くから自転車で来てるんだよ。悪いけどここの街はね、
医者でもってるようなもんなんですよ、飲み屋とか食べ物屋とか。
私もそういう関係で仕事してるけどね。そういうこと気を付けてくけないと」
●伊豆の国市の男性
「年寄りばかり行くから大変だよ。みんなお年寄りだからさ。
不安あるな。不安いっぱいだよ。早く収まってほしいよ。こんなよ。
なにやってるんだって、こっちは言いたいよ。」
順天堂大学静岡病院は外来、入院、手術を継続するとし
次のようにコメントしています。
● 順天堂大学静岡病院 佐藤院長VO
「引き続き、残りの接触者(患者・職員)について、迅速にPCR検査を実施し、
感染の全容把握に努めてまいります」
また、静岡市では、新たに2人の感染が明らかになりました。
そのうちの1人は、静岡市立静岡病院の医療職ではない高齢の職員です。
病棟での軽作業が仕事で患者との接点はなく、
院内に濃厚接触者はいませんでした。
静岡病院の職員の感染は今回で2人目で、
病院は職員が働いていた病棟の患者全員を
念のため検査するとしています。
さらに、浜松市でも8人の感染が発表され、
県内のきょうの感染者はあわせて14人となりました。