紙芝居やダンスで防災教室 講師は保育士を目指す「高校生」 静岡市
小学生が紙芝居やダンスを通じて災害から身を守る方法を学びました。講師を務めたのは保育士を目指す高校生です。
「ナマズのくしゃみに驚いて飛び上がってしまったようです。そして海の水が大きな波になってみんなのいる方へ来ています」
27日、静岡市内で開かれた「こども防災教室」には市内の小学生など340人が参加、毎年夏に開かれていますが新型コロナのため延期されていました。アリやカマキリなどが登場する紙芝居、地震や津波から協力して避難する物語です。
「みんなで助け合って山を登っていきます。アリのお父さんは食べ物や水などをいっぱい詰め込んだ大きな袋を担いで登っています」
今回、読み聞かせを担当したのは、駿河総合高校の1年生で保育士を目指しています。実は、駿河総合高校も毎年10月に行っていた「保育実習」が今年は中止に。
県内の感染状況が先月から落ち着いていることを受けて「防災教室」の開催が決まり、静岡大学教育学部からの提案で高校生も実習の代わりに協力することになりました。
紙芝居に続いては…。
「いくよー。ポーズで防災ポン」
地震や津波の絵が描かれたカードに合わせて、決められたポーズをとる「防災ダンス」。地震のカードでは頭を隠し、津波のカードでは一目散に逃げるポーズ。災害が発生したときに取るべき行動をダンスを通じて学びました。
体験した児童:「すごく楽しくてポーズがすぐ分かった」
講師を務めた高校生は…
駿河総合高校の生徒:「分かりやすく、みんなが楽しくちゃんと覚えてくれるように私たちも頑張りたいな、という思いでやりました」
静岡大学の学生:「小学生の低学年にも関わらず、みんなすぐ覚えてくれて、実践してくれて最後には兄弟とかおうちの人に伝えてくれると言っていたので、良い成果が出たと思う」