保育園の園児虐待事件 保育園に不適切な保育があったとして静岡県と裾野市が運営法人に改善勧告 原因の検証と再発防止策の提出を求める
静岡県裾野市の保育園の園児虐待事件をめぐり、園に不適切な保育があったとして、静岡県と裾野市が園の運営法人に改善勧告を出しました。
去年12月、裾野市の私立「さくら保育園」で元保育士3人が 園児への暴行容疑で逮捕され、その後処分保留で釈放されました。
これまでに県と市は園に対し、特別監査を実施していましたが、9日午前不適切な保育があったとして、園の運営法人「桜愛会」に改善勧告を出しました。
これまで市は元保育士3人による16項目の行為が虐待にあたるとしていましたが、職員や保護者への聞き取りの結果、「頭をバインダーでたたく」「足をつかみ宙づりにする」など9項目が不適切な保育として確認されました。
加えて、児童の食事のペースを考慮せず、時間内に完食させようと保育が乱暴になっていたことも新たに確認されました。
また、元保育士の3人以外にも複数の保育士が児童の容姿をからかうようなあだ名で呼んでいたということです。
県と市は運営法人に対し、原因の検証や再発防止策などをまとめ3月9日までに書面で提出するよう求めています。
運営法人の酒井和夫理事長は取材に対し「真摯に受け止めて、再発防止と原因究明、改善に取り組んでいく」と話しました。