東京パラリンピック目指した20歳…海外の大会相次ぎ中止で涙 聖火ランナー務め3年後目指す 静岡・富士市
友達に誘われて卓球部に入部したのは中1のとき
芹澤瑠菜さん:「やっと走れるな、って気持ちです」
軽度の知的障害がある芹澤選手が卓球を始めたのは、中学1年のとき。友達に誘われて卓球部に入ったのがきっかけでした。その成長は著しく、2018年には知的障害者の全国大会に初出場して優勝。パラリンピック強化指定選手に選ばれるほどになり、その実績も踏まえて、高校生の時に聖火ランナーを務めることが決まりました。
芹澤瑠菜さん:「自分が走れると思っていなかったので、とてもうれしかったです」
しかし、新型コロナウイルスの影響で東京オリンピック・パラリンピックが延期に。芹澤選手は1年間、聖火リレーのスタートを待ち続けていました。
芹澤瑠菜さん:「本当にあるかどうかも分からなかったので、とても複雑な気持ちでした。卓球の大会も中止が相次いでいたので、今は自分の練習に集中しようと思って、練習を頑張ってました」
国際大会が相次ぎ中止…
一方で、自らも東京大会への出場を目指していたものの、新型コロナの影響で、参加を予定していた海外での大会が相次いで中止に。パラリンピック出場に必要な国際大会での実績を積むことができず、東京大会で世界に挑む目標は、そのスタートラインに立つこともかないませんでした。
芹澤瑠菜さん:「自分のモチベーションを保つのがすごく難しくて、一時期、もう卓球をやりたくないっていう気持ちもあったんですけど、その分、聖火リレーを頑張りたいと思います。オリンピック・パラリンピックに出場する選手の方々に、少しでも励みになるように走りたいなと思ってます」
目指すは3年後
今回は聖火ランナーとして、大会に参加する芹澤さん。3年後、次は選手として出場するため、すでにリスタートを切っています。
芹澤瑠菜さん:「まずは、国内大会を優勝して、次のパリ・パラリンピックで金メダルを取れるように頑張りたいと思います」
福島県をスタートした聖火リレーは、40の道府県を巡って静岡県に到着します。県内で聖火リレーが始まるのは6月23日(水)、25日(金)まで3日間、282人のランナーが希望の光をつなぎます。