「やりきれない」「だらだらと同じことをやっているとしか」静岡県もまん延防止措置延長…苦境続く飲食店は
静岡県が政府にまん延防止措置の再延長を要請した3日夜。飲食店ではすでに1カ月以上にわたって時短営業が続き、県内有数の繁華街・静岡市の両替町は人通りが少なく、閑散としていました。こうした状況に、街の人たちは―
まん延防止措置の再延長によって、最も大きな影響を受けるのが飲食業界です。
林輝彦アナウンサー:
「午後9時になりました。こちらの焼肉店は時短営業なので夜9時までの営業です。営業の終了の時間に合わせて、今片づけが行われています」
繁華街の中心部にある、「七輪焼肉・炭虎」。通常は夕方5時から深夜1時までの営業ですが、今は時短要請にしたがって、4時間早い午後9時に店を閉めています。
七輪焼肉 炭虎
水野哲也店長:「お客さんを急かせるわけではないが、午後9時にはお帰りいただかないといけないという中で、せっかく外食しに来ているのにゆっくり食べていただくということができないのが、店側としてはどうにもやりきれない」
措置の適用以降、1日の来店客は平均して1組から2組ほど。売り上げは例年の3分の1以下まで落ち込んでいます。家賃や人件費など毎月100万円以上かかる経費は、時短要請への協力金を加えても赤字が続く状況だといいます。看板も店内に片づけて、店じまい。すでに1カ月以上通常営業ができていない中、期限を目前にして出口は遠ざかりました。店は延長に理解を示す一方で、根拠に乏しい対策の繰り返しに憤りを隠しません。
七輪焼肉 炭虎
水野哲也店長:「飲食店からクラスターが出ていないのが分かっているのであれば、ただ飲食店を苦しめるだけじゃなくて、静岡県独自の何かをやるというのも一つの手ではないかな。ただ、だらだらと同じことをやっているようにしか僕には思えないので、何かその辺でもう少しメリハリがあればいいのかなと思うが、そこをなんでやってくれないのか、僕にはこの状況で理解できない」