源泉が土砂に埋まり…被災地区で唯一の共同浴場 静岡・熱海市の土石流災害

 静岡県熱海市の土石流災害。生活再建が本格化し始めていますが、依然、土石流の爪痕は残っています。

画像1: 源泉が土砂に埋まり…被災地区で唯一の共同浴場 静岡・熱海市の土石流災害
画像2: 源泉が土砂に埋まり…被災地区で唯一の共同浴場 静岡・熱海市の土石流災害

 ここは逢初橋のすぐ近くにある「走り湯 浜浴場」。地元の人たちに愛される伊豆山地区でただひとつの共同浴場です。

 海近くにある源泉ならではの塩分が多い泉質が特徴でリピーターも多いと言いますが、現在その浴槽は空っぽ。

 源泉が土砂に埋まってしまったため、温泉のくみ上げが出来ず、いまも復旧の目途は立っていません。

利用している地元の人は…

利用客30代
「元々借りてるアパートが風呂なしなので、引っ越してきてからずっと通っているんですけど。これから使えなくなるとなると、どうしようかなと思って」

 こちらの運営に携わる中田さんも、浴場を利用している一人です。

伊豆山浜生協会理事 中田稔さん(81)
「私も来ます、家にお風呂がありますけれども、ここへ来ます。(お客さんは)ほとんど地元のみなさんですけれども、1日でも早く、土砂災害の土石を移動してもらって、(浴場を)元に戻してもらいたいというのが私どもの願いです」