【新型コロナ】「感染拡大は市長のゴルフコンペ参加がきっかけ」のデマ拡散…静岡・伊東市長「あってはならない」と憤り
伊東市 小野達也市長:「主には、私が参加したゴルフコンペで感染者が多発した、飲食店で打ち上げ等をやって、そこで大勢の方が感染をしたということが広まっている、というなことを聞くようになった」
静岡朝日テレビの取材にそう語った伊東市の小野達也市長。市内で発生したクラスターをきっかけに、市長自らが風評被害にあっているというのです。インターネット上にはこんな書き込みが…。
男:「市長や市議会議員が参加したゴルフコンペでクラスター発生。
女:「伊東市内のクラスター発生は、100人を超えるゴルフコンペからの懇親会が原因です」
男:「伊東市長が参加したゴルフコンペで蔓延」
伊東市のバーとスナックでクラスターが確認されたのは、先月23日と29日。小野市長は、その前の先月15日にゴルフコンペに参加していました。
「市長が感染している」などという情報はネット上で拡散し、市役所にも電話やメールで問い合わせが相次ぐなど、市役所の業務にも影響を与えているといいます。
小野市長:「間違った情報をあたかも本当のことのように流すことは、あってはならないと強く思っている」
一方で、伊東市内でクラスターが発生したバーとスナックについて、静岡県はいずれも来店者が把握できているなどとして、店名を公表していません。
小野市長:「ネット上では、私がつながりがあるとか、関係がある店だから公表しないとか、捻じ曲げられたということがある」
伊東市民は…。
50代女性:「もし本当なら、えっという感じ。インターネットはあまり、色んなものが出ているから、すぐ鵜呑みにはしない」
60代男性:「噂は噂で、引き延ばすと色んな所に迷惑がかかる、小さい街だから。拡大を防ぐような仕組みをもっとつくらなければいけない」
伊東市以外でも、いま県内では、新型コロナをめぐる感染者の特定や、誹謗中傷、デマ情報の拡散などが社会問題になっています。
小野市長:「コロナがたくさん発生してしまった根源は何か、要するに犯人探しみたいなものになってしまったと思う。感染した人が特定されるような発信をされたり、逆に感染者じゃないのに感染者だと決めつけられた場合のことを考えると、本当に心が痛むというか、あってはならないと強く感じている」