観光促進「しずおか元気旅」再開も12日に停止 わずか1日で… 熱海のホテルにはキャンセルも
「全国的に感染者が急拡大する中、こちら熱海には、平日にもかかわらず、きょうも大勢の観光客が訪れています。税金を投入した大型観光促進キャンペーン『今こそしずおか元気旅』の再開はどのような影響を与えるのでしょうか」
観光客(東京都):
「海が近いし、海が好きなので来ました。コロナの感染者が少なくなってきて、2桁台になっていた時に行けそうかなと思って。そしたらオミクロンが流行しちゃったから、ちょっと不安だった」
観光客(愛知県):
「温泉を探していたら箱根よりも熱海の方が良いかなって、もう本当に新婚旅行以来の2人での旅行、子どもが社会人になって大きくなったので。そしたら(コロナの)状況があれなんですけど」
県内観光をさらに盛り上げるはずだった「今こそしずおか元気旅」。
混雑を避けるため、年末年始は休止されていましたが、11日から再開されました。
また、11日から新たに静岡県民だけでなく、隣県の神奈川・愛知・山梨・長野の県民も利用できるようになりました。
県内のホテルや旅館の宿泊費が、最大5000円割引されるほか、観光施設や土産物店で使える最大2000円のクーポンも付与されます。
今回から対象となった愛知県から来た夫婦は…。
観光客(愛知県)
「(Q今こそ静岡元気旅というクーポンがきょうから再開されたが、今回そのクーポンは利用した?)してないです。静岡の人限定みたいなのですか?じゃなくて?」
「(Q隣接する愛知県もクーポンの適用範囲ですが?)それは知らなかったです」
一方、静岡市から泊りがけでやってきたという観光客は。
観光客(静岡市):
「(しずおか元気旅の情報を)キャッチして利用した。5000円割引の方」
「(Qクーポンはどのように知った?)旅行会社に予約したときに、お得なキャンペーンありますか?と聞いたら教えてくれた。たまたまラッキーだった」
運よく利用することができた人もいた「しずおか元気旅」ですが、感染拡大を受け、急きょ、あすから予約停止となりました。
一方、ホテルや旅館は、「しずおか元気旅」に大きな期待をしていたといいますが、今はあきらめムードも漂っています。
ホテル ニューとみよし 富岡社長:
「とても期待していたお正月までは。先週から、こういう数字(感染者数)になったので」
去年10月から12月に行われた「しずおか元気旅」の期間中は、こちらのホテルだけで、キャンペーンを利用した宿泊が400件もあったといいます。
ホテル ニューとみよし 富岡社長:
「(Q400泊というのは想像以上だった?)そうですね、想像したよりはるかに多かった。弊店の大体県内シェアが10%くらいだが、この時期は倍増していた」
ところが今回は、きょうの予約停止発表前から低調だったといいます。
ホテル ニューとみよし 富岡社長:
「現在はまだ数件問い合わせがある程度で、本当に静か。元気旅を使う予約も数件しかない。本当に動いてない状況」
予約が増えるどころか、今月分の予約のキャンセルが出始めているといいます。
ホテル ニューとみよし 富岡社長:
「月末にかけてはキャンセルの方が今増えてきた状況です。まだ十数件だが、まだ(感染が)広がったばかりというか、この数日の出来事ですので、今週の週末辺りは一気にキャンセルが出る可能性もあるので」
今月は県の「しずおか元気旅」、来月からは国の「GoToトラベル」の再開に期待していましたが、これも不透明な状況です。
ホテル ニューとみよし 富岡社長:
「とてもしずおか元気旅には期待していたが、こういう状況になってしまった。GoToトラベルも1ヶ月以上延期になっているので、2月が心配。1月末から2月がとても心配。そもそも感染が広がれば、お客様は見えないので、命がけで遊ぶ人はいないので、キャンペーンの有る無しにかかわらず、日々の感染状況が一番の要因になっている」