最大50万円を助成する静岡県の中小企業向け緊急支援策 情報漏えいによる申請システム受付停止 停止受けて県の対応や変更点とは…

物価高騰などの影響を受けている中小企業に補助金を支給する県の緊急支援策。先月、受付開始からわずか1時間半ほどで申請システムに不具合が発生し、受付停止の状態が続いています。そして9日・・・

画像: 最大50万円を助成する静岡県の中小企業向け緊急支援策 情報漏えいによる申請システム受付停止 停止受けて県の対応や変更点とは…

中小企業にとって救いとなるはずが

県 経済産業部 増田始己部長:
「12月19日に再開し、12月23日金曜日までの受付とする。また、募集再開にあたり、オンライン申請だけではなく、郵送申請についても受け付ける」

 県が発表した内容とは。

県 経済産業部 増田始己部長:
「補助金の申請を行うことができない事業者の方々に対して、大変なご心配ご迷惑をおかけしていることに対し、深くお詫び申し上げます」

 9日、県は会見を開き、先月開始した中小企業を支援する補助金制度をめぐる不手際について謝罪しました。

 この制度は新型コロナや物価高対策として、経費の3分の2、最大50万円を助成するというもの。

 物価高騰の影響を受ける中小企業にとって救いとなるはずでしたが…。

県 経営支援課 平山伸一課長:
「(先月28日)午前10時から補助金の受付を開始して、あわててホームページとか、受付の申請フォームを止めた。止めたのは12時前ですね」

 開始からわずか1時間半ほどで申請システムに不具合が発生し、受付を全て停止する事態に。

画像: 中小企業にとって救いとなるはずが

「残念だというのが実感」

申請を予定していた県内企業からは―

静岡物産 増田学 代表取締役:
「今回の補助金は我々小規模事業者がいただきやすい補助金で、システムがいきなりダウンしたということで、うちも含めて残念だというのが実感」

 別の企業からも―

山亜里製茶 増田有美 社長:
「申請が通っていないということで中途半端な状態。中小企業の経営というのは厳しい状況にあるので、実際にそれだけ補助金の重要性があるということで、受け入れキャパシティというか、順調にいけばよかったと思う」

 今回の補助金制度をめぐるトラブルは、これだけではありません。

 補助金を申請した1社の事業者名や銀行口座、確定申告書の一部などが一時的にホームページで閲覧できる状況となり、外部に漏れたことも確認されています。

画像: 「残念だというのが実感」

「(システムが)停止した理由は情報漏えいが原因」

発生から10日あまりたった9日、ようやく動きが。

県 経済産業部 増田始己部長:
「12月19日に再開し、12月23日金曜日までの受付とする。また、募集再開にあたり、オンライン申請だけではなく、郵送申請についても受け付ける。郵送申請については、来週の月曜日、12月12日から開始する」

 オンラインでの受付を19日から再開することに加え、新たに12日から郵送での受付を開始すると発表しました。

 また、当初は申し込みが先着順でしたが、すでに申請されたものを含め、すべてを審査し、予算内で補助金を交付するとしました。

県 商工業局 高橋良和局長:
「(システムが)停止した理由は情報漏えいが原因」

県 経済産業部 増田始己部長:
「当面の対策として、申請システムにおいて不具合を起こした商品の使用を中止する。合わせて、システムの改修と安全性の検証を今行っている」

画像: 「(システムが)停止した理由は情報漏えいが原因」