【台風8号】午後にも上陸の可能性 局地的な豪雨をもたらす「線状降水帯」発生の恐れも 静岡県 /13日午前11時40分
台風8号は昼過ぎから午後にかけて静岡県内に最も近づき、上陸するおそれがあります。今回は静岡県初となる「線状降水帯発生予測情報」も出されていて、大雨や土砂災害など厳重な警戒が必要です。
台風8号は午前9時現在、御前崎の南西およそ130キロの地点を20キロのスピードで北北東に進んでいます。
白木愛奈アナウンサー:「午前8時半の静岡駅です。新幹線が1時間ほど運休していた影響で、スーツケースを持った人など、多くの人がいます。電光掲示板を見ています」
11日午前10時の降り始めから13日午前11時までに観測された雨の量は、静岡市鍵穴で315.0ミリ、伊豆市天城山で294.5ミリ、富士宮市白糸と静岡市有東木で274.5ミリなどとなっていて、台風の接近前からまとまった雨となっています。
気象庁は、局地的な豪雨をもたらす「線状降水帯」が日中に東海地方に発生する可能性があると発表しています。線状降水帯予測が東海地方に発表されるのは初めてで、災害の危険が急激に高まる可能性があるとして気象台は厳重な警戒を呼び掛けています。
現在県内には、全域に「大雨警報」、中部に「洪水警報」、中部・西部・伊豆に「波浪警報」が発表されているほか、静岡市南部には「土砂災害警戒情報」が出されています。
午前9時現在、静岡市に2万9841世帯7万2447人に「避難指示」が発令されています。
静岡県によりますと、現時点で県内で被害やけが人は確認されていないということです。
交通への影響も出ています。ANAが終日全便欠航を決めたほか、新東名上りの藤枝岡部ICから新清水JCTと下りの新静岡ICから藤枝岡部ICが通行止めとなっています。