土石流災害「被害者の会」が静岡県と熱海市を提訴へ 川勝知事「行政対応を確認してきた」 斉藤市長「個別の責任について申し上げる段階ではない」
熱海市土石流災害の「被害者の会」が、熱海市や静岡県に損害賠償を求めて提訴する方針を明らかにしました。被害者の会は盛り土の土地所有者らを相手取った民事訴訟が係争中です。しかし、県や熱海市の所有者らへの対応にも過失があったとして、8月末ごろをめどに追加提訴するということです。
盛り土は届け出の3倍を超える高さで造成されていましたが、熱海市は土地の前所有者に安全対策を求める「措置命令」を出さなかったと主張。発災当日も住民への「避難指示」を見送ったとしています。また、県も前所有者の土地開発に中止命令などを出さなかったとしています。
これについて川勝知事は「こうした事態を招いたので行政対応の確認をしてきた」とコメント。斉藤市長は「個別の責任について申し上げる段階ではなく、今後示していきたい」と話しています。