【リニア新幹線】静岡市難波市長「静岡県とJR東海は認識に違いがあり同じ土俵で議論すべき」
リニア工事のボーリング調査をめぐり、静岡市の難波喬司市長は「断層破砕帯までは掘り進めればいい」との見解を示すとともに、静岡県とJR東海の認識の違いを指摘しました。
静岡市 難波市長:
「ここに断層破砕帯が出ない限り、ここでは水が出ない。ここまで来た時にどうしようかなと考えればいい。だから調査進めればいいわけ」
ボーリングをめぐり、県境から300メートル地点より先は掘り進めないよう求める県に対して、「掘り進めても問題ない」と改めて異論を唱えた難波市長。
午後に6日2度目の会見を開き、「市長としてではなく技術者としての見解」と前置きをした上で「県とJR東海との間には認識に違いがあり、同じ土俵で議論すべき」と指摘しました。
ボーリングによって出る湧水の可能性については断層破砕帯などがない場合、ほとんど水は出ないとして断層破砕帯までは掘り進めるべきとの姿勢です。
また、県とJR東海の湧水量を示す計算方法は異なるとして、「同じ土俵で適切な評価を行うべき」と指摘しました。
難波市長によりますと、あす開かれる県の専門部会で自分の考えを説明したいと県に伝えたものの断られたため、見解を示した資料を午後県に提出するとともに、JR東海にもメールで送ったということです。