解体予定の建物で「リアル」救出訓練 扉や壁の切断も 静岡・三島市

解体予定の建物を災害現場に見立てた救出訓練が、静岡県三島市で行われました。

「どこか痛いですか」

「足が痛い」

「左足、右足どちらですか」

「右足」

「右足ですか」

「右足痛みあり」

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解体予定の建物で「リアル」救出訓練 扉や壁の切断も 静岡・三島市

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 訓練が行われたのは、建て替えのため5月中に取り壊されることが決まっている三島市の加和太建設の本社です。訓練は
南海トラフ沖地震が発生し、被災した建物に人が取り残されたという想定で行われ、警察や消防などおよそ60人が参加しました。参加者は建物の中に取り残された要救助者をドローンなどで確認し、ロープを使って高さ20メートルの屋上からおろす降下訓練を行いました。

 続いてエンジンカッターやチェーンソーなどを使って、扉や壁を切断する訓練が行われました。県警本部・災害対策課の指導官の指示に従い、若手の署員らが器具を使って扉を破壊していきました。解体予定の建物なので遠慮はいりません。

三島警察署 警備課
平山和志課長:「災害訓練ですと当然のことながら、丸太を切ったりたりとか鉄板を切ったりすることがあるんですが、なかなかイメージがしづらいところがあります。このような形の建物を実際に使うことによって、個々の能力、技術、知識が上がると考えられる」

 三島署では解体予定の建物があれば今後も同様の訓練を実施したいとしています。