狭い敷地で多くの犬を飼育した容疑 逮捕された女の自宅には計109匹が 皮膚病、歩行障害などの症状も 静岡・富士市
静岡県富士市の住宅で、小型犬など109匹を飼育していた51歳の女が逮捕されました。女は3年前までペットショップを経営していたとみられています。
動物愛護管理法違反の疑いで逮捕された富士市の51歳の女の自宅からは衰弱した小型犬など、あわせて109匹が保護されました。
容疑者は適正な密度を超えた状態で、自宅の庭で85匹の犬を放し飼いしていたとして逮捕されました。環境省の基準では小型犬3匹以上を飼育する場合、1匹当たり0.81平方メートルの敷地が必要とされています。85匹分だとおよそ69平方メートルの敷地が必要でしたが、捜査関係者によりますと飼育面積は50平方メートルほどでした。
このほか、容疑者の自宅内の複数の部屋からも、あわせて20匹あまりの犬が見つかったということです。
容疑者は数年前にペットショップで犬の販売をしていましたが、2018年に廃業。警察は当時販売していた犬が繁殖して、適正に飼育できなくなった可能性があるとみて、事件の詳しい経緯を調べています。保護された109匹はミニチュア・ダックスフンドやチワワ、トイプードルなど小型犬が中心。皮膚病、歩行障害、脱毛などの症状が確認され、現在は保健所などに保護されています。
警察は容疑者が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。