懸念される新型コロナとインフルエンザの『同時流行』 専門医「症状では見分けられない」 同時感染した20代「痛みで寝付けない状態が続いた」
県内ピークは12月の上中旬か
浜松市感染対策調整監 矢野邦夫医師:「(県内は)12月上旬か遅くても中旬にはピークを見るのではないかと思う。明らかに第7波を超えてくると思うが、どれぐらい増えるのかはわからない。人の流れが最近激しくなってきているし、海外からの人も来るので、どのくらいまで上がるかは、予測はつかない」
県は25日の会見で、感染者数は前の週のおよそ1.05倍と増加傾向は緩やかなものの、感染者の年代に変化があることを指摘しました。
静岡県健康福祉部 後藤幹生参事:「24日までの1週間で最も人数が増えた年代は、50代が唯一前週と比べて200人以上増えており、次いで60代が161人、(先週くらいまで)10代とか30代とかが多く増えていたのが、年配の方に感染者の増加が移ってきているという状況でございます」
インフルエンザ流行の兆し
またインフルエンザの流行の兆しが見えてきているといいます。
静岡県健康福祉部 後藤幹生参事:「インフルエンザは12月が近づいて全国的に感染者が増えてきています。大きなスケールではほとんど立ち上がってませんが、第46週11月20日までの一週間では、全国の定点当たりの報告数が0.11まで。その前の週は0.08でしたので、12月に向けてこのまま上がり続けますと、全国的にも本県も流行期に入るということが予測されます」
症状の見分けがつきにくいと言われている中で、その対応策については…
浜松医療センター 矢野邦夫医師:「インフルエンザとコロナ、症状で見分けることはまず無理だと思う。そこで、リスクがあるか、ないか、どちらが感染したかで区別するといいと思う。リスク高い方は早く診断して早く治療しないといけないので、病院に行って、コロナとインフルエンザの検査をして、その結果に応じて対応する。リスクのない方は、ご自宅でコロナの検査をして、もし陽性ならばご自宅で安静にして、陰性ならば病院に行ってインフルエンザの検査をして、インフルエンザが陽性ならば、すぐに薬を飲む、そのような対応が良いと思う」
【動画では林輝彦アナウンサー解説があります】
同時感染した20代男性は、「突然夜中に肩の痛みや高熱が出て、痛みで寝付けない状態が続いた。のどの痛みは5日ほど続いて一番つらかった。幸い後遺症などはなかった」と話してくれました。