【台風15号】リゾートホテルを襲った土砂災害　来年春の営業再開目指して…　静岡・足久保地区

「頭が真っ白になってしまった…」

各務実来記者：「大雨の影響で山の斜面は大きく崩れています。今もなお木々や土砂は下を流れる川を埋め尽くし、辺りには大きな岩が転がっています」

　静岡市葵区の足久保地区にある「リゾートホテル鈴桃（りんどう）」。台風15号の影響で大規模な山崩れが発生し、紅葉を散策できる遊歩道や茶畑があった場所に大量の土砂が流れ込みました。　

リゾートホテル鈴桃
鈴木啓介さん：「頭が真っ白になってしまったというのが現実ですけど。ここまで大きな被害は僕たちも経験したことがなくて創業以来、館内に土が入ってくることは初めての経験で。今年6月から工事をスタートして、来年2月に営業を再開したいと考えていたが、今回の災害を受けて約2カ月工事が延びてしまった。順調にいけば来年の春ぐらいには営業再開を予定して準備しています」

　新型コロナで客足が遠のく中、観光客を呼び戻すために館内のリニューアル準備を進めている最中の悲劇でした。

再オープンに向けて復旧作業中

なぎ倒される木々。発災から2カ月が経ちましたが、崩れ落ちた石やコンクリートはいまも残ったまま。

リゾートホテル鈴桃
鈴木啓介さん：「実際にはこじんまりとした庭園が造られて、お茶の畑のところから橋を渡って紅葉する紅葉や春の桜を楽しめるような木々がたくさん植えられていた場所」

※当時の写真
こちらが、被害にあう前の手作りの庭園。四季を通して足久保の大自然が楽しめる景観が売りでした。

　15年以上前から、先代とともにコツコツと造りあげてきましたが…。今は面影もありません。

リゾートホテル鈴桃
鈴木啓介さん：「本当は新茶の時期に合わせてにぎやかな時期にオープンさせたいと進めているところ、やはり周りの環境が大規模に被害を受けてしまっているので、自分たちの力ではどうしようもないところもあるが、そういったところも少しずつ直していければと思う」

　現在、再オープンに向けて復旧作業中。外国人観光客の入国が緩和され、インバウンド効果にも期待してると言います。

リゾートホテル鈴桃
鈴木啓介さん：「国際的な動きも出てくれば、ぜひ外国人の方にきていただきたい。やはり日本の良さを静岡の魅力を合わせて提供していきたいと準備を進めている」