静岡・川勝知事の失言を逆手に…「ウナギ」の浜松市と「コシヒカリ」の御殿場市が食と文化のPRで協定
浜松市 鈴木康友市長:「(前回の協定締結から)ちょうど10年。ちょうど良い節目の時だと思う」
静岡・御殿場市 勝又正美市長:「鈴木市長と気持ちが一致したということで、話題にあがった2つの自治体が力を合わせてひとつになった」
13日午後2時半、オンラインで会談したのは浜松市の鈴木康友市長と御殿場市の勝又正美市長です。目的は「食や文化に関する連携協定」の締結。浜松市と御殿場市は2012年に新東名高速の開通をきっかけに、広域での観光客誘致を目的に「観光連携協定」を締結していて、今回は観光以外の分野でも協定を結び、特産品のPRなどで連携を図ります。
この2つの市をめぐって、記憶に新しいのが…。
川勝知事
「あちら(御殿場市)はコシヒカリしかない。だから飯だけ食って、それで農業だと思っている。こちら(浜松市)にはウナギがある」
10月の参院静岡補選の応援演説における、川勝知事のいわゆる「コシヒカリ発言」です。発言をめぐっては県政史上初めて県議会で辞職勧告決議が可決される事態となりました。
13日の締結式では特産品の交換として、浜松市からウナギが、御殿場市からはコシヒカリが贈られました。
浜松市 鈴木康友市長
「これは浜名湖特産のウナギでございます。浜松と言えば…ウナギ!ということですね」
御殿場市 勝又正美市長
「これは御殿場コシヒカリの中でもトップブランドである“このはなの恵み”というお米です」
思いがけず高まった注目ですが、それを逆手にとったPRと言えそうです。
浜松市 鈴木康友市長
「知事の発言でかなり浜松も御殿場も注目されましたので、“転んでもただでは起きない”ということですね」
御殿場市 勝又正美市長
「こういう協定を結ぶ時はきっかけというものがある。たまたま知事の発言から話題に出た、そういう背景もあります。これを前向きに考えて、お互いチャンスと考えて、街の活性化が図られていけばいい。そういう思いが一致した」