ブラジル人男性殺害裁判 懲役21年の判決 静岡地裁浜松支部
静岡県菊川市で同僚のブラジル人を殺害した罪に問われた男の裁判で、地裁浜松支部は懲役21年の判決を言い渡しました。
判決によりますと、御前崎市佐倉の派遣社員の被告(65)は、2020年2月に同僚のブラジル人男性(当時44)を刃物で刺して殺害しました。
これまでの裁判で、検察側は犯行の際に身に着けていたピエロ風のマスクやジャンパーに被告の血液が付着していた事から「犯人は被告と断定できる」と主張。
一方、被告は「犯行現場に行っていない犯行もしていない」として、初公判から一貫して容疑を否認していました。
きょう6月17日の判決で、地裁浜松支部の大村泰平裁判長は「マスクなどに付着した血液から、被告人が犯人と強く推認される」と指摘。「残忍かつ執拗な犯行で反省の態度が皆無」として、被告に懲役21年の判決を言い渡しました。