新型コロナワクチン 医療従事者への集団接種始まる 静岡・沼津市

静岡県沼津市では、医療従事者への集団接種が始まりました。初日の21日は500人が接種を受ける予定です。

医療従事者向けの集団接種スタート

画像: 医療従事者向けの集団接種スタート

林輝彦アナウンサー:「きょうから沼津市で新型コロナワクチンの集団接種が始まります。会場となるキラメッセ沼津では接種開始を前から市内の医療従事者が長い列を作っています」

 沼津駅近くにある、キラメッセぬまづ。およそ1300平方メートルの接種会場で集団接種が進められます。

 午前11時。接種がスタート。
「チクッとします。しびれたりないですか」

林アナ:「アルコール消毒をして今接種されています」

接種を受けた医師や看護師は…

今回接種を担当したのは、市内のクリニックなどで働く看護師です。また沼津市はおよそ40人の職員を配置し、予診票のチェックや接種後の誘導などにあたりました。

接種を受けた医師(70代)
「痛みは全然痛くない。なにしろ待ちどうしかった」

接種を受けた看護師(50代)
「薬が入ってくる感じがじんわり鈍い痛みという感じがしました。打った時は肩が重たくなったが、ほぼ15分くらい休んでなんとも無くなりました」

接種を受けた看護師(40代)
「もう少し早くお知らせが来るかなと思ったが、でも打ててよかった。自分もこれから接種会場でお手伝いする予定なので2回早く終わらせたい」

薬剤師、保健師も奮闘

林アナ:「接種場所のすぐ横では、薬剤師や保健師などがワクチンの瓶から注射器への充填を行なっています」

 集団接種に向けて、薬剤師や保健師は1瓶から6回分のワクチンを充填する練習を重ねてきました。

薬剤師(50代女性)
「最初は戸惑いがあったんですけど、慣れてきてスムーズに流れ作業ができるようになった。これ(瓶)売っているのでその中に模擬の薬剤を作って練習した」

 また会場には副反応に備え、ストレッチャーなどが用意されています。午前中の接種では、数人が体調不良を訴え会場で横になって医師の診療を受けましたが、いずれも症状は軽く回復したということです。

高齢者へのワクチン接種に向けて

沼津市 新型コロナウイルスワクチン接種室
大里建一郎室長
「今まで医師会の先生方と連携しながらシミュレーションしたり、現場で実際にやってみてというところがあったんですけど、本番を迎える中で緊張感もあったが、午前中は思ったほどの滞りなく接種が進められてよかった。
 これから改善しないといけないことも多々ある。医療従事者と高齢者では違うところもあるのでそこらへんも含めながらいいものにしていきながら安心して接種ができる環境づくりを進めていきたい」

 21日でおよそ500人が接種を受け、22日以降も医療従事者への集団接種が行われます。そして26日には高齢者への集団接種を予定しています。
 またこの日接種した医療従事者は、今後打つ側としてワクチンの接種の業務にあたる人もいるということです。