静岡県内の自治体で初 川根本町で64歳以下のワクチン接種始まる 全国でも上位のスピード接種
64歳以下のワクチン接種を開始
30日午前、静岡県内の自治体では初めて、川根本町が64歳以下の新型コロナワクチン接種を始めました。
接種を受けた人30代(女性):「1歳児の子どもがいるけど、もし自分がかかった時にその子にうつるんじゃないかっていう不安はすごいあったから、早く打ててすごいうれしい。他の所(市町村)も広まらないようにやっぱ打ってほしい」
接種を受けた人20代(男性):「仕事柄(人と)接触する機会も多いので、できるだけ早く打てたのは良かった。必要な外出以上はしないと思うけど気持ち的には楽になると思う。積極的に打ててることはいいと思うので、このまま色んなこと進んでいけたらいいなと思う」
9割以上が2回目の接種終了
人口およそ6500人の川根本町。きょうは19歳から64歳までのおよそ170人が接種を受けました。川根本町ではきのうまでに町内の高齢者およそ3200人のうち、9割以上(2972人)が2回目の接種を終えています。
インターネット予約ではなく、日時や場所を町が指定し、高齢者に封書で通知する独自の方式で、全国でも上位となるスピード接種を実現させました。
8月18日までに12歳以上の接種を完了させる計画
白鳥衛記者:「1回目の接種が終わった方たちはこのような日時と場所が指定された案内状をもらっています」
64歳以下の接種でも引き続き町が接種日などを指定していて、
8月18日までに12歳以上の接種を完了させる計画です。中学生と高校生については来月11日と28日に集団で接種する日を設けています。
接種を受けた人20代(男性):「早いに越したことはないんじゃないですかね。打ってじゃあどこ行ってもいい、何やってもいいってわけじゃないと思うので、このあと何もなければそれが一番いいけど」
接収を受けた人30代(前出の女性):「役場の方から日にちを指定されて、私の方からほぼすることなく今日来れた。こちらからというより町の方から色々手配してくれたので助かります」
川根本町 高齢者福祉課
池本祐子さん:「短期集中でやってしまった方が集団免疫が付きやすいという先生の話もあった。高齢者の接種をやりながら通知の準備とかするのは大変だったけど、間髪入れずできてよかった。ただ若い方は副反応が強く出やすいということで、2回目までに体調を崩したりしなければいいなっていう事は少し心配してます」
町民の接種終了で観光客の増加へ
県内有数の観光地である川根本町。夏だけでなく秋には紅葉を目当てに、例年大勢の観光客が訪れます。しかし新型コロナの感染拡大で昨年度の町内の観光客数はおよそ11万人と、前年度から7万人落ち込んでいます。
できるだけ早く集団免疫を獲得することが、観光客の増加につながることを期待しています。
川根本町 高齢者福祉課
池本祐子さん:「うちの町は観光地として秋に紅葉シーズンを迎えます。この紅葉シーズンの前には町中全員が接種を終了して、安心してお客様に来ていただけるようにってことも早くした理由の一つです」