去年に続き今月も同じ場所で決壊…堤防を「金属性の板」で強化 静岡・磐田市の敷地川

 台風2号などによる大雨で決壊した静岡県磐田市の敷地川で、応急対策として金属性の板を堤防に打ち込むための準備が始まりました。

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去年に続き今月も同じ場所で決壊…堤防を「金属性の板」で強化 静岡・磐田市の敷地川

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堤防決壊で30軒が浸水被害

画像1: 堤防決壊で30軒が浸水被害

梅田航平記者:「正午すぎの磐田市敷地川です。きょうも雨となり、川は茶色く濁っています。決壊した堤防ではきょう、対岸の裏に金属製の板が搬入され、堤防の強度を高める工事の準備が始まっています」

 2日、静岡県内を襲った大雨の影響で堤防が決壊した敷地川。磐田市によると、周辺の30軒が浸水する被害をもたらしました。

画像2: 堤防決壊で30軒が浸水被害

堤防50メートルに渡って金属製の板を

 県は翌日から堤防の応急復旧を実施していて、11日までに決壊した場所への大型土のうの設置作業を概ね終えたということです。

静岡県袋井土木事務所企画検査課 内海孝久課長:「今後、二重締切矢板を施工する。ここから50メートルに渡り、矢板を打つ」

画像1: 堤防50メートルに渡って金属製の板を

 こちらが12日、現場に搬入された鋼矢板と呼ばれる金属製の板。1枚の幅は40センチ、長さは8・5メートルです。

 敷地川を巡っては、去年9月の台風15号でも同じ場所が決壊したことから、県は土のうによる応急対策だけでなく、堤防の内側と外側にこの金属性の板を2枚平行に打ち込んで固定することで、仮堤防の強度を高めるとしています。

画像2: 堤防50メートルに渡って金属製の板を

床上浸水した近隣住民:「がっちりとやってくれるもんだから、やってくれるから安心はしているけど、早いとこやってもらいたい。じゃないと安心して眠れない。1日でも1時間でも10分でも、とにかく早くやってもらって安心して生活ができるようにしてもらいたい」

 県は6月中には仮堤防の応急工事を終える方針です。

画像3: 堤防50メートルに渡って金属製の板を

静岡県袋井土木事務所企画検査課 内海孝久課長:「今まで以上に強化できるので、(土のうだけの)過去よりも、強度が増すので、堤防の決壊は起こらないと考えている。一刻も早く応急工事を完了して、住民の皆さまの安心安全を確保していきたい」