職務質問の警察官を殺害しようとした罪 初公判で被告「とっさの行動で殺意はない」 検察「死ぬ危険性は明らか」 静岡地裁沼津支部
去年6月、静岡県沼津市で車を急発進させ、警察官を殺害しようとした罪などに問われている男の初公判で、男は起訴内容を一部否認しました。
起訴状などによりますと、名古屋市の無職の39歳の男は去年6月、新東名高速の駿河湾沼津サービスエリア上りの駐車場で、当時50歳の男性警部補から職務質問を受けました。その際に車を急発進させて男性警部補をおよそ8.7m引きずるなどして殺害しようとした罪などに問われています。
3日の初公判で、被告は「殺意を持ってとった行動ではなく、とっさの行動だった」などと起訴内容を一部否認しました。冒頭陳述で検察側は「運転の様子から被害者が死ぬ危険性は明らかであり、殺意は認められる」と指摘。一方、弁護側は「被害者を降り落とした認識はなく、人を死なせてしまうほど危険な行為とは言えない」と争う姿勢を示しました。