内視鏡治療をした後の検査が不十分で患者が死亡 賠償金を支払うことで遺族と和解 県立静岡がんセンター

県立静岡がんセンターは内視鏡治療をした後の検査が不十分で、患者が死亡する医療事故があったと発表しました。

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内視鏡治療をした後の検査が不十分で患者が死亡 賠償金を支払うことで遺族と和解 県立静岡がんセンター

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上坂克彦病院長:
「この度は誠に申し訳ございませんでした」

 おととし8月静岡県長泉町にある県立静岡がんセンターで、早期胃がんで内視鏡治療を受けた当時80代の男性患者が退院した翌日に死亡しました。

 病院によりますと、患者から採取していた検体を死亡した後に調べたところ、菌が検出されました。

 患者は敗血症となり、その後多臓器不全になった可能性が高いということです。

 患者に発熱と意識障害の症状がみられたものの、病院は内視鏡治療の後に出る症状などと判断し、特別な処置をせずに退院を決めたということです。

 病院は賠償金を支払うことで去年12月遺族と和解しました。

 病院は再発防止策として発熱時に原因を特定することや、病状の経過や注意事項を患者の家族にもできる限り説明することなどを挙げています。