【リニア】田代ダム案『了解』も…JR丹羽社長「2027年開業は困難」
リニア工事に伴う大井川水問題の解決策「田代ダムの取水抑制案」。静岡県が29日、JR東海に「了解する」と回答したことを受け、丹羽社長は東京電力と詰めの協議を進める考えを示しました。
大井川流域にとって「水問題の解決策」とまで言われた田代ダム案。利水関係協議会側は、田代ダム案の実施を了解したうえで、JR東海に、不測の事態が起きた場合の対応を説明するよう求めました。
一方、川勝知事は…。
静岡 川勝平太知事(28日):「引き続き専門部会でJR東海との対応を進めていくという姿勢の上で、スキームとして妥当であるとの意見があるので、それを尊重したい」
JR東海の丹羽社長は…
30日、定例会見を開いたJR東海の丹羽社長は…。
JR東海 丹羽俊介社長:「今回、了解をいただいてありがたいと思っている。了解をいただいたことを受けて、大井川の水資源を利用する流域関係者の皆様に安心していただくために、東京電力リニューアブルパワーと基本合意に向けた詰めの協議を進めて、取水抑制案を速やかにまとめたい」
また記者からJR東海が目指す2027年の開業について問われると…。
JR東海 丹羽俊介社長:「南アルプストンネル静岡工区について、まだトンネル工事に着手できるめどが立っていないために、従来から申し上げている通り、2027年の開業は困難であるというところです。現時点で新たな開業時期を示すことはできないという状況です。沿線の関係の方々からの期待が大変大きいということは、もう私どもも承知していて、可能な限り早期の開業を目指して全力で取り組んでいきたい」
Q.2027年(開業)も、頑張ればできるという意味での「困難」なのか、乗り越えられる「困難」ということなのか、「ほぼできない」という理解でよろしいのか。
A.「いや、これは『困難』だということですね。はい」