浜松市の認定こども園で不適切な指導や保育士を適正な人数配置していなかったことが発覚 市が改善勧告

浜松市の認定こども園で園児の腕を引っ張るなどの不適切な指導や、保育士を適正な人数配置していなかったことが確認され、市が園に改善勧告を出していたことがわかりました。

画像: 浜松市の認定こども園で不適切な指導や保育士を適正な人数配置していなかったことが発覚 市が改善勧告 youtu.be

浜松市の認定こども園で不適切な指導や保育士を適正な人数配置していなかったことが発覚 市が改善勧告

youtu.be

林輝彦アナウンサー
「浜松市のこちらのこども園で、園児に対し腕を引っ張ったり手の甲を叩くなど複数の不適切な行為が確認されました」

 改善勧告を受けたのは、浜松市中区にある認定こども園「れんげこども園」です。
 市によりますと、去年の運動会の練習中、女性保育士2人が園児の足をつかんでスタートラインに並ばせる、列に並ばせる際などに腕を引っ張るといった不適切な行為を行ったということです。

 いずれも園児にけがはなく、保護者から市に相談があり発覚しました。

 保育士による不適切行為は園内の防犯カメラに記録されていて、その後の市の調査では園が法令の基準よりも少ない人数で保育士を配置し、園を運営していたことも判明しました。

 これを受けて市は 特別監査を実施した上で、1月20日園の運営法人に改善勧告を出し、3月末までに改善内容を報告するよう求めています。

 浜松市内の認定こども園に改善勧告が出されるのは今回が初めてです。

 一方で、園に子どもを通わせる保護者からは。

娘2人を通わせる保護者(浜松市 40代男性):
「他の保育園よりもだいぶできている保育園。ただ預かるだけでなくてしっかり教育してくれるし、保育で勉強も教えてくれるし、僕は隣の隣の町からわざわざ引っ越してきたくらい。(園には)感謝しかない」

 園は17日午後保護者説明会を開く予定で、静岡朝日テレビの16日の取材に対して園長は「説明会の後に対応します」とコメントしました。

 初の改善勧告を出す事態に浜松市の担当者は…。

浜松市幼児教育・保育課 松下直樹課長:
「こうした事案が起こったことは非常に重く受け止めている。(保育士の)配置基準を満たしていないことは子どもに安全な保育環境を提供できない。不適切な保育が行われた事案については子どもに安全な施設であるために、けがを発生させかねない大変危険なことだと思っている」