円安が財布を直撃…11月17日解禁の「ボージョレ・ヌーボー」にも大きな影響が 輸送は航空便がメイン

西尾梓アナウンサー:「静岡市葵区にあるこちらの酒店では、世界各国から仕入れたおよそ500種類の輸入ワインを取り扱っています。円安の影響でその仕入れ値が上がっているということです」

画像: 西尾梓アナウンサー

西尾梓アナウンサー

 静岡市葵区に店を構える「ワインと静岡地酒の店 くりた」。円安などの影響で輸入物のワインは、この秋大幅に値上がっているといいます。

ワインと静岡地酒の店くりた 栗田哲也店長:「2月3月あたりから徐々に上がり始めて、この秋(9~10月)が最も多くのアイテムが値上がりした。ざっくり1~2割くらいの値上がりになっている。(この店で)経営という形でやり始めて10年だが、ここまで大規模な値上がりは今までなかった」

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 10月はビールをはじめとする酒類の値上げがあり、ワインも1割ほど値段が上がりました。そうした中、11月17日に解禁される「ボージョレ・ヌーボー」にも大きな影響がでそうだといいます。

ワインと静岡地酒の店くりた 栗田哲也店長:「ボージョレ・ヌーボーの仕入れ値は他のワインに以上に上がってくる。比率で言うと1~2割をちょっと超えるくらい。飲食店でもボージョレ・ヌーボーを扱うところもあるが、今年は(仕入れの)数を控えるよと、いつも3種類くらい扱っているのを2種類にするよとか、いわゆる縮小の傾向がみられる」

 通常のワインは船便がメインであるものの、ボージョレ・ヌーボーは加工されてから早急に解禁日に合わせて世界各地へ送る必要があるため、船便よりも早い航空便がメインになります。今年は輸送費の高騰や円安に加えて、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で空輸ルートが制限されたこともあり、通常のワインよりも価格への影響が大きいようです。

 実際、一部メーカーでは今年の店頭価格が去年の2倍となる商品も。こちらの店でも不安を抱えています

ワインと静岡地酒の店くりた 栗田哲也店長:「11月がボージョレ・ヌーボーがあって、12月がクリスマスなど年末の需要があるので、11月12月が一番消費が大きい時期。最重要期を前に価格を変えなければならないというのは、不安が大きい」

(10月25日放送)