一斉捜索も手掛かり見つからず 土石流災害から1年1カ月 警戒区域解除に向け住民説明会実施へ 静岡・熱海市
静岡県熱海市の土石流災害の発生からきょう3日で1年1カ月です。被災地では遺族らが黙とうを捧げ、警察による一斉捜索も行われました。
黙とう
土石流災害の現場となった熱海市伊豆山地区には、被災者らが集まり犠牲者を悼み黙とうを捧げました。
金子友一さん:「もう1年1カ月かもしれないけれど、まだ1年1カ月っていうね。どこかで思い出してくれたらね、そういった意味で、まだ1年1カ月。まだ全然最終的に元の状態に戻っていない仕事に関しては、生活ももちろんそうだけど」
2021年7月熱海市で発生した土石流災害では27人が犠牲になり、今も太田和子さんの行方が分かっていません。被害のあった伊豆山地区は警戒区域に指定され、立ち入りが制限されています。市は8月7日から9日にかけて警戒区域解除に向けた住民説明会を予定しています。
そして土石流が流れ込んだ伊豆山港やその周辺では警察官およそ60人が太田和子さんの捜索を行いました。6月に太田さん名義の病院の診察券が見つかりましたが、3日の捜索では手がかりは見つからなかったということです。
静岡県警
高橋誠 警備部長:「今まで一度見た場所についてもですね、環境の変化により様々な変化があると思いますので、そういったところも今一度見直したいというふうに考えております」