ご存じですか? 今年のランキング5位入りの「缶詰王国」「やまびこ荘」 静岡と一緒に検索されたキーワード

 IT大手のGoogleは今年の検索ランキングを発表。検索数が急上昇したワードのランキングには、今年の話題や流行を反映されています。

 ランキング1位は、7月に開催された「東京2020オリンピック」。日本は史上最多58個の金メダルを獲得。1964年以来、57年ぶりの国内開催に列島が沸きました。

 静岡県勢の活躍も際立ちました。

 いずれも磐田市出身の卓球・水谷隼選手と伊藤美誠選手のペアは、ライバル中国を破って日本卓球界に初めての金メダルをもたらしました。

 次いで2位にランクインしたのは「リアル二刀流・ショータイム」で流行語大賞にも輝いた、メジャーリーグ・大谷翔平選手。今シーズン投打二刀流の活躍で日米のスポーツシーンを席巻しました。

 ランキングにはその他に「新型コロナウイルスワクチン」や人気マンガのタイトル、今年結婚した女性芸能人の名前などもランクイン。

 また、グーグルは全国47の都道府県名と一緒に検索されたワードランキングも発表。この1年間、「静岡県」と一緒に検索された言葉・トップ5は…。

画像: ご存じですか? 今年のランキング5位入りの「缶詰王国」「やまびこ荘」 静岡と一緒に検索されたキーワード

林輝彦アナウンサー:「静岡県と一緒に検索されたワードがこちら。1位が熱海市、熱海市は7月3日に大規模土石流災害が発生、現在も大きな爪痕が残っています。2位が選挙、静岡県は今年選挙イヤーでした。3位がしずおか元気旅。県内の魅力を再確認したという方が多かったと思います。4位がやまびこ荘、5位が缶詰王国。私はピンと来なかったんですけど、街の皆さん気になった言葉はあったでしょうか?」

静岡市民 60代女性:「選挙って、選挙があったからだと思う。熱海も土石流がありましたよね。1位・2位はわかるけど、3位、4位、5位は知りません。(4位は)どっかの山小屋とか山荘? 聞いたことあるようなないような。思考を凝らした何かおもてなしをしていた……かな?」

伊豆の国市民 60代女性:「缶詰王国というのは、静岡県は水産業が盛んなので、結構静岡産を選んで買っている」

静岡市民 30代母親:「4位(やまびこ荘)はちょっとごめんなさい、わかんない、なんか事件?」

 上位3つに比べて、ピンと来ないという人も多そうなのが「やまびこ荘」と「缶詰王国」。

缶詰王国

林輝彦アナウンサー
「新東名高速ネオパーサ静岡の上りです。フードコートから土産物売り場、こういった定番の物まで置いてあるが…、ありました、缶詰王国静岡です。いろんな種類の缶詰があって、ご覧のようにここの棚だけでも、ずらっといろんな物がありますよね。。(ホテイのやきとりの20人前の缶詰を手に取って)そんな中でも目を引くのが、この大きさ。こんな缶詰まであるんです」

画像1: 缶詰王国

 サービスエリアの一角にある、その名も「缶詰王国静岡」。都道府県別の検索ランキングでトップ5に入ったことに担当者は…。

しずおかマルシェ 三瓶祐希副店長
「率直にビックリ。いよいよ静岡の缶詰もここまで来たかという印象」

Q.(ランキングに)入ると思っていました?

A.「いやそんなとてもとても想像もしていなかった。ここまで缶詰王国という名前が有名になるとは思ってなかった」

 取り扱っている缶詰はおよそ70種類、ほとんどが静岡県内の缶詰メーカーの商品です。その中でも売れ筋は…?

画像2: 缶詰王国

しずおかマルシェ 三瓶祐希副店長:「こちらが私たち缶詰王国売り上げナンバー1の商品になります。可愛いパッケージなので、まずは手に取ってもらって、実際商品を見比べると、この2種類使っているマグロも違えば、加工も違う。2つを見比べながら「両方買っていこう」とか「私はこっち」と選びながらご覧になってくれる」

 こちらは清水港の近くに本店を構える、「はごろもフーズ」の商品。マグロ1匹からたった1%ほどしか取れない希少部位を手作業で詰めて作られていて、お土産として買う人が多いといいます。(店頭価格648円)。

 実は、国内で生産されるマグロ・カツオの缶詰はほとんどが静岡県産。マグロではおよそ98%を占めるなど、静岡県はまさに「缶詰王国」なのです。

 その他にも静岡県民のソウルフードの「静岡おでん」の缶詰や釜揚げシラスの缶詰など、ラインナップは様々です。

 ちなみに、副店長のおすすめは…?

しずおかマルシェ 三瓶祐希副店長:「こちらがお寿司でも有名な焼津の福一漁業が作った缶詰だが、一つのマグロからわずかしか取れない希少部位のマグロの尻尾の部分を、甘辛い大和煮という味付けで煮込んだコラーゲンたっぷりの缶詰です」

 希少部位のマグロの尻尾部分をふんだんに使った「旨いマグロのしっぽ肉」。(店頭価格648円)。ごはんのお供やおつまみとして食べるのがオススメだといいます。

愛知から観光で来た60代のグループ
「(ランキング入りを)知らなかった。缶詰王国も知らないし、静岡で缶詰めが有名だったのは知らなかった。そこに缶詰王国と書いてあったので、面白そうと思って来た」

 ランキング入りに沸く「缶詰王国静岡」。今後の追い風になりそうです。

しずおかマルシェ 三瓶祐希副店長:「ここまで有名になると、何もせずにはいられない。静岡県のまだまだ知られていない缶詰がきっとあると思うので、ぜひこれからはもっともっと頑張って種類を増やして、お客様に満足いただけるように頑張りたい」

やまびこ荘

画像1: やまびこ荘

 西伊豆町にある宿泊施設「やまびこ荘」。やまびこ荘は廃校になった大沢里小学校の建物を残してほしいという地元の声により、1976年に青少年宿泊施設として生まれ変わり、2011年にリニューアルオープンしました。日帰り温泉やバーベキューを楽しめ、現在でも当時の面影を残しています。

林輝彦アナウンサー:「グーグルが発表した、この1年間「静岡県」と一緒に検索された言葉・トップ5の西伊豆町の宿泊施設、やまびこ荘に来ています」

2階建ての木造校舎は小学校時代の面影を残した、どこか懐かしい空気を感じられます。

画像2: やまびこ荘

 やまびこ荘には日帰り温泉やバーベキュー施設がありますが、中でも目玉なのが豊富な温泉を利用した温泉プールです。水温が39度もあり冬でもプールを楽しむことができます。

県民の「キーワード」は

 バリエーション豊富な静岡県の今年の急上昇検索ワードランキング。街の人にこの1年を振り返って、印象に残っているワードを聞きました。

静岡市民 70代男性
「『パラリンピック』。(浜松出身・鈴木孝幸選手が)水泳で5種目ぐらいかな、みんなメダル取ったりね」

静岡市民 大学3年生
「藤井風という人を検索しました。歌手なんですけど、その人が作る音楽が好きで、めちゃ調べました」

静岡市民 60代男性
「オミクロン株ですね、コロナの。オミクロンとはどういう由来なのか調べたくて検索した。どの程度感染力があるのかとか、感染したらどういう病状になるのかはっきりしていないところが不安。デルタ株と同じように感染が拡大していくのは避けられないのでは」