静岡県知事選 告示まで2カ月を切る中で 自民・立民各県連は…
4月4日静岡市のホテルアソシア静岡で開かれた立憲民主党の県連大会。枝野代表も出席し、静岡から政権交代を実現しようと気勢を上げました。
一方、枝野代表に県内の記者から質問が出たのは、6月のこの選挙についてでした。
誰も手を上げない「異常事態」…
Q県知事選へどう対応するか?
枝野代表:「まずは地方組織において様々な検討をしていただいた上で必要に応じて党本部として関与する。今のところ、静岡県連から知事選について何らかの具体的な相談はないのでそれを待ちたい」
静岡県知事選挙は、6月3日告示、6月20日投開票です。6月3日の告示まですでに2ヵ月を切っています。にもかかわらず、いまだ誰も手を上げていない“異常事態”となっています。
難航極める擁立作業
過去3回、旧民主党系が支援してきた川勝知事本人も、まだ4期目を目指して出馬するのかどうか意思を明らかにしていません。
この時点で、立候補予定者が誰もいないという問題は、自民党にも責任があります。自民党は川勝知事への対抗馬擁立を目指していますが、
擁立作業が難航を極めているのです。
自民党県連 中沢公彦幹事長 (3月17日):「思い返せば12年前に自民党の分裂によって誕生した知事。この12年間を受け止めた上で未来に相応しい知事が誕生するべきだと思う」
自民党も見通し立たず?
Q.擁立作業は今どれくらいの状況?
中沢幹事長:「全くノーコメント」
関係者によると自民党は一時、県内出身の官僚の擁立を模索しましたが、これに失敗。このタイミングまで来ても、候補者選定の見通しは立っていないといいます。
先月26日に、自民党の国会議員だけで集まった会合では、参加者から「擁立作業のプロセスを知りたい」という声が上がりましたが、上川陽子県連会長は「プロセスは言えない。もう少し時間がほしい。引き続き一任してほしい」と述べるにとどまったということです。
川勝知事にいら立つ立憲民主党
Q.4期目に挑戦する考えがあるのか聞きたい
川勝知事 (3月23日):「(コロナに)危機感は相当強いものを持っている。こうしたことに対する関心の方が、全国的にもそうだと思うことが、私の知事選の表明よりもはるかに高いので、こうしたことに見通しが立つまでは(コロナへの)臨戦態勢をそのまま続ける」
告示まで2ヵ月を切っても、川勝知事が意思表示をしないことに立憲民主党県連には困惑と苛立ちが広がっています。
渡辺周 県連代表:「常識的に考えればもう告示まで2か月。ここで出ないと言ったら天地がひっくり返ることになるので大騒ぎになるでしょうし県政混乱する。出ると言っても「ああやっぱり」。出ないと言ったら「ええ、なんで」と県政混乱するので…普通は出ないという選択は一般常識に考えられないのではという心構えはしている。とにかく意思表示を早くしてくださいと繰り返し言うしかない。」