静岡県・川勝知事がコシヒカリ発言撤回 謝罪会見のやり取り（5） Q 何回も発言で問題になっているが…
Q．知事はこれまでも何回も発言で問題になって、謝罪もすぐにすればいいのにと思いながらずるずるとしないようなことも繰り返している。知事として発言を、こういった発言や対応を今後も繰り返してしまうのか。普通だったら直すように心掛けると思うが、あまりみられないような気がしてどうなのか？
A．そう判断されてもしょうがない。私は過ちは改めるにしかず、ということで、過ちは素直に認めるというのは子どもの頃はそうだったと思うが、それに気が付かなければずるずるといくでしょう。気が付いていないということで、そういうところが何か、・…ずるずると見えるのかもしれない。
Q．気が付かないといけないと思うが、気が付くためにこれからはどうする？
A．それは人の意見を聞くことではないでしょうか。いろんな方が言ってくれるから。「ほぉ…」ということで、気が付くことがあるから。
「ワイドショーで取り上げられているのもきょう知った」
Q．発言自体は先月で、その間にいろいろな声が届いていると思うが、それなのにこのタイミングというのは遅いのではないか。
A．そうですね、鈍感なところがあるかもしれませんね。私は朝から晩まで仕事していますけども、いろんな報告があがってきます。テレビはほとんど見ませんので、ですからテレビニュースはですね、後からお聞きするということが多いですね。ニュースで見るというのは、ランチタイムにもし時間があれば、昼の12時～12時20分までのNHKの全国ニュースと県民ニュースと、もし帰ってきた場合には、私は割と早く寝るが、8時45分のNHKのニュースと、あとは新聞です。全ての新聞を読んでいるが。
Q．でも、こんなに話題になっているのは気が付かなかったと
A．これも友人が知事室に来て、ワイドショーで取り上げられているときょう知った。
Q．今後は気付くために何をするか
A．勉強すること。常に朝から晩まで、広い意味ではふじのくにづくりのためにやっている。しかし、気付かないこともたくさんあると思う 他にも。ですけど、気付いたらもし誤っていれば、改める。こういう形で多くの方に心に痛みをもたらしたということは最も避けたいことで、むしろ傷を癒すのが私の仕事でしょう。それと逆のことになったのは誠に残念と思っている。
「火に油を注いだのは、新聞記事ですぐ分かった」
Q．知事のいまの発言ときのうの記者会見との整合性の部分だが、結論から言うと誤解を与えて傷つけたので本日謝罪した？ それともきのうの「途方もない誤解」とか「誤解」をかなり繰り返しているが、誤解という見解はそれも取り消す、撤回するということ？
A．選挙戦での発言というのでご理解いただけたと思ったんですが。だけど知事としての発言ということでお取りになっているというのがわかった。つまり県民を差別しないと。ましてや35市町に差別化をするなどさらさら思っていないので、ですから、それが説明すればわかると思っていました。
Q．それでも御殿場市長は公の場で謝罪してほしいというメッセージを送って、説明したら分かるんだということができてなかったということ気づき、本日謝罪に出向いた？
A．そうです、その間に御殿場市長のコメントもあったが、多くの人がショックを受けていると。で、こんな風になっていることを複数の人が知事室に入って来られて、教えていただいて。ともあれ、一番気にしているというか、この件では御殿場市長にご説明、お詫び申し上げたと。これが、そういうコメントがあって、ともかく早くこの件については、彼が仕事がしやすいように、そしてまたその仕事がしにくくなっている原因は取り除かなくちゃいけないということで、発言がその原因だということが分かったので発言を撤回しようと。
あれは知事としての発言ではありません。応援弁士としての発言ですから。ですから知事としての(発言)として取られているわけですから、これは違うと言っても通じない。川勝平太が言っているわけですから。ですからこれは、応援弁士と知事と区別付かない。政治家の方たちも政務と、私は公務しかしてこなかったわけですから。公務ではありませんからあれは。
Q．きのうの会見で思ったのは、これだと余計反発するだろうと多くの方が思ったと思う。実際そうなったと思うが、受け手の気持ちを考えて言葉を発するという所に関して、知事は自身の能力についてどう評価している？
A．火に油を注いだというのは新聞記事を読めばすぐに分かった。ビックリしました、仰天したという感じですね。ですから説明になってないと。説明というのではなく言い訳と取られていると。ですから説明をしたつもりが言い訳と取られているということで、これはえらいことになったなと思った。
(11月10日の会見より) END