コロナ禍ならではの売れ筋も 静岡県内産の家具を全国へ発信 3年ぶり「KAGUメッセ」開催
3年ぶり開催
温かみを感じるモダンなリビングセットに、シックな雰囲気の大きなソファ。きょう1日から静岡市駿河区のツインメッセで始まったのは…。
テープカット アナウンス:「シズオカKAGUメッセ2022開場です!」
県内を中心に38のメーカーが集まり、新作の家具を展示する全国規模の見本市、「シズオカKAGUメッセ」です。
新型コロナの感染拡大の影響で、3年ぶりの開催となったKAGUメッセ。今回のキャッチコピーは「おひさしぶりです。KAGUメッセです。」
コロナ禍でリモートワーク向けの家具も
きょうから3日間は業者向けの開催ですが、週末には一般公開されます。
白木アナ:「今回はコロナ禍の開催ということもあって、リモートワークに適した家具も多く展示されているんです。例えば、この可愛らしいドレッサーなんですが、鏡を取り外すことができて、ここでリモートワークを行うことができるんです」
こちらは高級感のあるヨーロッパ調の家具を生産している県内の家具メーカー。コロナ禍ならではの家具は、いま業界でも注目されているといいます。
東海家具工業(静岡市)
白鳥なつみさん:「(コロナ禍で)外出ができないからホテルに泊まって非日常を味わうという方が増えている。そこでホテルライクという言葉がインテリア業界でも注目を集めていて、少し非日常を味わえるようなオシャレな家具、そういった物を意識しつつもリモートワークにも使える実用性もありながら、デザインも可愛らしく、女性が自分磨きもできるような空間にもできるというアイテムを作った」
「ヒノキの道具箱」とは…
工夫を凝らした、こんなユニークな家具も…。
Q:こちらは棚ですか?何か収納のボックスですか?
市川木工(藤枝市)
市川あゆみさん:「これは秘密があって、ここにキャスターのついている台車があり、これを乗せてもらうと箱が積み重なってデスクワゴンにもなり、小物入れにもなり、これだけ単体で机の上に乗せてデスクの上で使う家具にもなり、そして、こうやって立てると本棚になったり、この大きなところには、例えば備蓄品などを入れてもらって、ちょっとしたテーブル代わりにも使っていただけたりする。いろんなことを楽しめる多機能家具になっている」
商品名は「ヒノキの道具箱」。県内産のヒノキを使っていて、静岡市と藤枝市のふるさと納税の返礼品としても人気を集めているそうです。
3年ぶりの開催に、主催者は―
会場にはその他にも木でつくられたモダンな造りの仏壇や、高級感漂う絨毯などが展示されていました。
3年ぶりの開催に、主催者は―
静岡県家具工業組合
塩川達也理事長:「家具は(静岡の)地場産業で、家具に関わる方が静岡は結構多い。そうして作られたものを、やはり日本全国に広げていくということがこのメッセに与えられた意味だと思う。静岡で作ったものを発信していくという機会がこのメッセ以外にはあまりないから、そういう意味では、このKAGUメッセをこのまま継続していきたい」