【新型コロナ】過去最多１７９９人感染に…県民は「一人一人が気をつけないと…」「まん延防止の効果にちょっと首をかしげる」　静岡県

2022年2月4日金曜 21:46

　静岡県では４日、新たに１７９９人の新型コロナウイルス感染が確認されました。前日を１００人ほど上回り、２日連続の過去最多更新です。

過去最多に県民は

林輝彦アナウンサー：「静岡県では連日１５００人以上の感染が確認されています。きょうの新規感染者は１７９９人。増加スピードは鈍化したものの、高止まりが続いています」

静岡市民　１０代
Ｑ．きょう静岡県の新規感染者が１７９９人で過去最多

Ａ．「僕もかかったので、一人一人がやっぱり気をつけないとだめだなと思う」

Ｑ.いつごろ感染した？
Ａ．「えっと、２週間前」
Ｑ.そんなに最近？
Ａ．「おとといくらいに（外に）出られるようになって、他人事だったけど、自分がかかってからは身近に感じる」

静岡市民　７０代
「減る傾向にないね。全然。だから、まん延防止措置が施行されているけど、それがどの程度の効果か、ちょっと首をかしげるところがある」

Ｑ．より厳しい措置、緊急事態宣言も出すべき？

Ａ．「今までの緊急事態宣言でいいのかというのは分からないが、多少、内容を変えていかないとと思う」

静岡市民　３０代
「すごく増えたなって思う。びっくりしました」
Ｑ.今の感染状況をどう思う？
Ａ．「感染者数は多いけど、重症者数が多くないというので、そんなに自分自身が気をつけていれば大丈夫かなって思っている」

　自治体別で最も多かったのは浜松市で、新たに４１８人の感染が確認されました。２日ぶりに４００人を超え、浜松市としては過去３番目の多さです。

４日の感染者のうち２０代以下が４０％余りを占めましたが、６０代以上の高齢者も１５％ほどいて、先月と比べて増加傾向にあります。現在市内の入院患者は５２人、そのうち１６人が中等症以上です。

　こうした中、２つの高齢者施設で新たにクラスターが発生。東区の特別養護老人ホーム「おおしま」では４日までに入所者５人、職員３人の陽性が確認されました。市によりますと、施設の入所者８０人のうち、半数程度はマスクの常時着用ができていなかったということです。

　北区の特別養護老人ホーム「第二九重荘」では、入所者６人と職員２人の感染が判明。こちらでも入所者は高齢や認知症のため、マスクの常時着用が困難だったといいます。

　高齢者施設や障害者施設などの福祉施設でクラスターが相次いでいることを受けて、県は４日、福祉施設に改めて注意喚起の通知を出しています。

　浜松市に次いで多かったのは、３５２人の感染が発表された静岡市です。３００人を上回るのは４日連続で、静岡市として過去３番目の多さとなりました。

　新たに駿河区の静岡徳洲会病院でクラスターが発生。患者９人と職員２人、合わせて１１人が陽性となっています。患者１人が中等症ですが、残る１０人は軽症または無症状だということです。徳洲会病院ではクラスターが発生したフロア以外での入院や一般外来、救急の受け入れは継続しています。

　１月にクラスターに認定された市立静岡病院では、新たに患者と職員１４人の感染が判明。一連の感染者は院内の２フロアで、合わせて２３人まで拡大しています。

　また、静岡市は自宅や宿泊施設で療養していた基礎疾患のある高齢男性が亡くなったことを明らかにしました。４日は県管轄でも２人の死亡が発表されています。

　政令市以外の自治体では富士市で、２日連続過去最多を更新する１７２人。磐田市は１２６人で、３日連続で１００人を超えました。そのほかに沼津市で９４人、焼津市で９３人、富士宮市で７８人、藤枝市で４４人、御殿場市で３９人、牧之原市で３７人などとなっています。