自宅に放火したとして逮捕された消防士 火が出る直前に家を出て鎮火後に自宅に戻る さらに不可解な出来事が…
自宅に放火したとして消防士の男が逮捕された事件。男が出火が認知される直前に自宅から外出し、鎮火後に自宅に戻って来たと見られることが新たに分かりました。
激しく立ち上る炎と黒煙。
これは、去年12月に藤枝市で起きた火災の映像です。
部活中でしょうか…グランドにいた高校生たちも足を止め、心配そうに火の手を見上げています。
幸いけが人はいませんでしたが、この火事で木造二階建ての住宅1軒が全焼しました。
火事の発生からおよそ3カ月が経ったきのう。
「消防士が放火か」
非現住建造物等放火の疑いで逮捕されたのは、静岡市消防局島田消防署に勤める現役の消防士の男(26)です。
警察によりますと男は去年12月2日正午ごろ、当時住んでいた藤枝市天王町の自宅に放火し、全焼させた疑いが持たれています。
伊地健治アナウンサー:
「藤枝市の住宅街の空き地、去年12月男が放火したとされる場所。今は更地で、容疑者のものとみられる軽自動車とバイクが。下水管の蓋が焼け焦げている」
静岡市消防局によりますと、火事があった当日、男は休みでしたが、警察への取材で、出火が認知される直前に自宅から外出したとみられることが新たに分かりました。
そして、近所の人によりますと、鎮火後の午後3時ごろ男が自宅近くに現れ「仕事から帰ってきたら家が火事でがっくりしている」と話したということです。
また、警察は男が自宅に火災保険をかけていたことから、保険金目的の犯行の可能性もあるとみて、調べを進めています。
火災現場に駆け付ける消防士が、”放火”の疑いで逮捕されたことについて、近所の人は…
近隣住民:
「本当に普通の方で、放火とかするような方にはとても見えなかった。すごくショックだった。本当びっくりした」
近隣住民:
「静岡から引っ越してきて一人暮らし。静かないい人。普通の人だった。特別ひょうきんでもなく、丁寧な人というか優しい感じの人」
今年1月に男と話したという男性は…
近隣住民:
「かわいそうなので「散々だね」と言った。そうしたら「持ち金で解体もできた」という話をした。「借金をせずに持ち金で解体もできたからいいとする」と話していた」
さらに、男の身の回りでは、不可解な出来事が…
伊地健治アナウンサー:
「近所の人の話によりますと、男がこの敷地にあった家に引っ越してきたのは、今から1年ほど前だということです。そして、男が引っ越してきた直後に隣の敷地、ここに建っていた空き家で火災があったということです」
男の自宅があった場所と同じく、今は空き地となっている隣の土地。
警察によりますと、去年3月ここにあった空き家が焼ける火事がありました。
近隣住民:
「(家を)買って(隣の空き家が)火事になって。ある程度放っておいて、足場を組んで直し始めたら火事になった。「消防署に勤めているから、その手前保険をかけた」と(話していた)。今考えると、放火したのかと思うこともある」
警察は、男が容疑を認めているかどうか明らかにしていませんが、
2つの火事の関連性を含め、男の余罪についても捜査を進めています。