【静岡市長選】選挙まであと2カ月 新人2人が名乗りをあげ動きが活発化 投開票は4月9日

静岡市市長選挙の投票日まで9日で2カ月です。これまでに新人2人が立候補を表明し週末はイベントに出席するなど動きが活発化しています。

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【静岡市長選】選挙まであと2カ月 新人2人が名乗りをあげ動きが活発化 投開票は4月9日

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難波喬司氏「安心感のある温かい社会を」

難波喬司氏:
「あ、ものすごく特徴的ですね。あまり経験がない…」

 4日、難波喬司氏が訪れたのは静岡市葵区で行われていたマルシェです。

 出店していた県内の飲食店経営者や生産者の声に耳を傾けました。

難波喬司氏:
「食大好きなので。食で静岡を盛り上げるということをずっとやってきたのでうれしくて仕方ない。楽しいですよ」

 国交省出身で2014年から2期8年にわたり県の副知事を務めた難波氏(66)。

 リニア問題や熱海土石流の対応では、陣頭指揮をとってきました。

 市長選に向け、現在は少人数での意見交換の場を重ねています。

難波氏(4日):
「決意表明をしてから3カ月近くになるが、いろいろな方に会いいろいろな話を聞いて非常に良かったと思っている。もっと自分はこういうことをやっていくということを話していき、ご支持が得られたらなと思っている。頑張ります」

 6日には政策提言を発表し、「安心感のある温かい社会」を目指すと主張。

 第4次総合計画を基礎に10の政策を柱に掲げています。

難波氏(6日):
「静岡市の何が問題かとひと言で申しますと、危機管理能力と経済産業政策が弱いと。この部分を徹底的に強化していくことが必要」

 経済界から大きな後押しを受け、出馬することとなった難波氏。

 これまでに、自民党や立憲民主党、公明党が推薦を決めています。

立憲民主党 曳田卓幹事長囲み(先月20日):
「我々としても県政と市政の両輪になって地域発展のために難波さんに尽くしてもらいたい。まさしく適任者」

 また、1月26日の事務所開きには、市議会の各会派の議員も応援に駆け付けました。

酒井公夫後援会長あいさつ(1月26日):
「私どもが難波喬司支援を決めたのは至ってシンプル単純で。静岡市をどうしたらよくしていけるか、あるいはここに住む静岡市民がどうしたら幸せになれるか、これを実現するためには強力なリーダーシップが必要。実行能力が必要。それを考えた時に難波喬司以外の選択肢はないと」

難波氏(1月26日):
「地域コミュニティの力を使って安心感のある温かい社会を作っていく。これが静岡が目指す姿だと確信した」

 初めての選挙となる静岡市長選、与野党相乗りの形になった自身の立場については。

難波氏(4日):
「相乗りというのは、全部が賛成ということではないので。与党野党というような固定的な形ではなくて、あることについては全く野党になるというような柔軟な関係が大事だと思っている」

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山田誠氏「静岡市民党、この静岡のために市民と共に歩んでいく」

 一方、5日清水区の寒桜まつりに参加していたのは、先月末に県議を辞職した山田誠氏(61)です。

店員:
「頑張ってください。」

山田氏:
「皆さん盛り上がって。(イベントは)きょう一日だけなんだよね。イベントがいろいろ出来るように期待しています」

店員:
「ありがとうございます」

 30年以上自民党員として市議や県議を務めてきた山田氏。

 しかし、今回の選挙では自民党の推薦を得ることができませんでした。

山田氏(5日):
「本当に党派とかではなくて、やっぱりしがらみを超えて静岡をもう一度立て直すんだっていう思い。自民党の推薦をもらえなかったという事。残念ではあるけど、決してそれだけではないと思っています」

山田氏の街頭演説(5日):
「静岡市民党、この静岡のために市民と共に歩んでいく。そういう思いでこれからも政治活動をしていかなければならない」

 今回の選挙では、「市民党」をつくり、組織に頼らない草の根活動で臨む考えです。

「ガンバロー!ガンバロー!ガンバロー!」

 1月19日、静岡市内で開かれた山田誠応援団の集い。

 会場には自民党の県議や市議の姿はありませんでしたが、支援者らおよそ280人が集まり、山田氏の政策に耳を傾けました。

小澤喜一後援会長(1月19日):
「現職が降りた時に自民党員を推薦するのかとこちらは応援すると思っていたが、自民党員でない難波氏を推薦した。 向こうは政財界で動いているだけで市民をないがしろにしている」

山田氏(1月19日)
「孤軍奮闘ではない。きょうこれだけ大勢の人が来てくれているではないか。私と共に戦っていただきたい。ぜひともお願いします。よろしくお願いします」

 山田氏が政策の柱に掲げるのは、防災・危機管理」「子育て支援の充実」など5つの分野です。61歳の誕生日を目前にした8日、自身の公約を発表しました。

山田氏(8日):
「一番の課題は人口減少。それによって若い人も流出している。若い人たちが定着して住むこと、そうしたことを望んでいる」

山田氏(5日):
「未来を託していくための子供たち、そして若者、その彼らがこの静岡で、よしやろうと言うね。そしてここで子供を育てていこうっていうね。そしてやっぱりここで生んでそして育ててよかった。また、ここで暮らして良かった。そういう街を作っていきたい」

 静岡市長選まで残り2カ月。投票は4月9日です。

画像: 山田誠氏「静岡市民党、この静岡のために市民と共に歩んでいく」