「リバウンドへの懸念」 緊急事態宣言が解除され初めての会見で静岡県知事

 緊急事態宣言が全面解除されて初めての静岡県の川勝平太知事の定例会見が23日、行われました。

画像: 「リバウンドへの懸念」 緊急事態宣言が解除され初めての会見で静岡県知事

静岡県 川勝平太知事:「リバウンドへの懸念がある。まだワクチン接種が始まったばかり。静岡県でも医師をはじめ1万2600人ほどしか接種されていない。静岡県もかなり落ち着いてきたが、油断できるということはない。花もきれいに咲きまして、ぜひ花見に行きたいと思うが、そこで宴会するという通常の花見と違う楽しみ方をしてもらいたい。油断すると、また変異株も出てきているので。第4派になりかねない。我々は臨戦態勢を取りながら、この状況を見守っている」

 また、川勝知事は、新型コロナの影響で売り上げが15%以上減少した県内の中小企業に対して、最大4000万円の運転資金などを支援する融資制度を創設すると発表しました。

6月の知事選には…

 また、6月20日の投票日まで3カ月を切った知事選についての質問も…。

Q.知事は従前からコロナの対策に全力を挙げるということで、進退については言うべきではないと言っているが、4期目に挑戦する考えがあるのか聞きたい

川勝知事:「静岡県は特に東西に感染者の多い地域に囲まれているので、有事の関心が高いと思う。リニア問題もまさに非常に大事な時に来ている。危機感は相当強いものを持っている。こうしたことに対する関心の方が、全国的にもそうだと思うが、私の知事選の表明よりもはるかに高いので、こうしたことに見通しが立つまでは臨戦態勢を続ける」

 23日は4期目に意欲をにじませたと受け取られるような発言もありました。

Q.リニアについて県民の関心が高いという話だが、知事がこの問題について、今後も4期目も含めて陣頭指揮をとっていくのかも関心が高いと思うが?

川勝知事:「今チームでやっている。懸念が晴れるまではチームとしてやっていかなければならないし、その任務を離れることは極めて難しい。無責任ですらあると思う」

Q.任を離れがたいという趣旨にもとらえらるが?

川勝知事:「そういうことになれば無責任と捉えられない。リニア問題にも取り組んでいる」

Q.今の任期中は全力で取り組んでいく?

川勝知事:「そういうことです。はい」