「1万円の超特大5Lサイズのズワイガニ」が売れ筋! 焼津さかなセンターは例年以上に盛況、その理由とは…

伊地健治アナウンサー:
「年の瀬は多くの買い物客でごった返す焼津市の焼津さかなセンターです。ここに入っているお店の方に聞くと、今年は例年とちょっとお客さんの動きが違うようです。12月もまだ半ばですが、いまの時期から年末年始用の食材を買い求めるお客さんが多いということです。ここにはネギトロ・明太子・エビ・ほたて・いくらそしてかにが並べられていますが、なかでも一番出るのが、最も単価が高い部類のこちら1万円の超特大5Lサイズのズワイガニです」

画像: 「1万円の超特大5Lサイズのズワイガニ」が売れ筋! 焼津さかなセンターは例年以上に盛況、その理由とは…

例年とは違った“盛況ぶり”

今年も残すところ2週間あまり。

 年末年始に楽しむ食材を買い求めて、「焼津さかなセンター」では平日にも関わらずこの賑わいです。

マルワ商店 冨山 和良 代表取締役:
「去年もお客は来てくれたが、去年より今年の方が絶対多い。動きは早い、去年よりも。でも年末も人はもっと来ると思うので」

 焼津さかなセンターに店を構える「マルワ商店」。

 特大サイズのズワイガニが人気のこちらの店では、例年とは違った“盛況ぶり”に驚きを隠せないといいます。

 なぜ、こんなに人が集まっているのか?その理由は・・・

画像: 例年とは違った“盛況ぶり”

ツアー客だけでもおよそ900人!

マルワ商店 冨山 和良 代表取締役:
「今、旅行割というのがあって、平日が3000円のクーポンがついて、土日が1000円のクーポンが使えるというのがあるので、観光バスが、来場者数が全然違う。あとは例年かにとかお正月に食べるものを買うお客も去年よりも多く来場していただいて私どもも助かっています」

 取材したこの日は1日で28台のツアーバスが訪れ、ツアー客だけでもおよそ900人が買い物を楽しんでいました。

東京から:
「(クーポンを使って)金目鯛と明太子。あと残りで何を買うかはもうちょっと。今回旅行支援になってからあちこち回っている。久しぶりに旅行ができたのでいいと思う」

埼玉から:
「1500円分のクーポンで魚を買った。鮭を買いました」

Q他にはどんなものを?
「かにが買えたら。3000円ついたので1人。だから何とか2人で6000円なので」

Qそれは何用のかに?
「お正月用に」

Qもう今から?
「その前に食べちゃうかも」

画像: ツアー客だけでもおよそ900人!

ウクライナ侵攻の影響で20~30%の値上がりも

賑わいを見せる焼津さかなセンターですが、今年はウクライナ侵攻の影響で悩みが絶えなかったといいます。

マルワ商店 冨山 和良 代表取締役:
「仕入れに関しては原料が高いので僕らもすごく困っている。でもあまり高くしてもお客さんが離れちゃうので。でもものは落とさないで品質は保ってやっていますけど」

Q去年の12月と比べるとロシアのウクライナ侵攻の影響を受けている言われるカニとかイクラ、サーモン、大体どのくらいの上がり幅になっている?
「今もう20%、30%上がっていると思う」

 実際に客からも値上げを実感する声が・・・

Q物価がさかなも高いが?
「高いね」

Qそれでも買うのは?
「どうしてでしょうね。楽しみだからかな。来るのが楽しみだし」

画像: ウクライナ侵攻の影響で20~30%の値上がりも

店は企業努力で価格抑えて販売

一方、店側は燃料費高騰などが仕入れ価格に影響するなか、客に負担がでないよう、企業努力で全国的な相場よりも価格を抑えて販売しているそうです。

 そうした苦労があるなかで、今年の年末には期待が大きいといいます。

マルワ商店 冨山 和良 代表取締役:
「みなさん帰省する方もだいぶ増えていて、自宅で集まる方も多いと思う。その時だけでも豪華にというので、今回数字はたぶん上がると思っている。いろいろ大変だったが、だんだんコロナ禍が明けてきてお客さんも戻ってきていただいて私どもも頑張っているのでまた来ていただきたいなと思います」

画像: 店は企業努力で価格抑えて販売