【観光バス横転事故】埼玉・飯能市のバス会社を家宅捜索　運転手「ブレーキが利かなかった」　バス会社「異常は確認されなかった」　静岡・小山町

　静岡県小山町の県道で１３日、埼玉県の観光バスが横転し、１人が死亡、３５人が負傷した事故で県警は１４日午前９時すぎ、過失運転致死傷の容疑でバス会社の家宅捜索に入りました。

　１３日正午前、小山町須走の県道ふじあざみラインで、乗客乗員合わせて３６人が乗った観光バスが横転し、埼玉県入間市の７４歳の女性が死亡。３５人が負傷しました。

運転手「ブレーキが利かなかった」　バス会社「異常は確認されなかった」

　静岡県警は過失運転致死の疑いで、埼玉県飯能市にあるバス運行会社「三杉観光バス」の本社と営業所に安全管理に問題がなかったかどうか調べるため家宅捜索に入りました。逮捕された２６歳のバスの運転手の男は、警察の調べに対し「ブレーキが利かなかった」と話していることが分かっています。

　「美杉観光バス」によりますと、運転手が今回のルートで乗務するのは初めてだったということです。運転手の乗務歴は１年３カ月で、出発前の健康状態に問題はなく、バスにも異常は確認されなかったとしています。

　警察は家宅捜索で関係資料を押収し、バスの運行状況や安全管理体制などについて調べることにしています。